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風になびく柳そのままに

こんにちは。くにえです。

またまたご無沙汰してしまいました(汗)

もうすっかり冬ですね。巷ではクリスマスムード一色の今日この頃です。

 

今日はsou-zou工房四季「やのくら音楽会」の良き理解者であり、音楽会会場等でたいへんお世話に

なった荒木町柳庵・燕座のオーナー大東稔氏の墓前にてご挨拶をしてきました。

早いもので昨年12月20日に大東氏が逝かれてから1年が過ぎました。

くにえや「やのくら音楽会」のメンバーである清元延美雪氏にとっては大きな悲しみでした。

2010_12_23_ryuan_butai.jpg

今年、2010年2月7日「第7回やのくら音楽会」で撮影した柳庵・燕座の最後の舞台です。

 

清元美治郎先生、清元菊輔先生、大東稔氏、家族、そして多くのお客様に支えられていたことを

改めて実感いたします。

2010_12_23_ryuan.jpg

今日、お墓参りの帰りにかつての柳庵・燕座に行ってみました。

風になびく柳そのままに、現在はオーナーが変わり別の飲食店としてオープンしています。

あの舞台がどうなっているのかは分かりません。


あれから1年。

柳庵燕座は新しく生まれ変わりました。


くにえも、より良き方向へ変われればと思う今日この頃です。

清元 國惠太夫


やのくら音楽会 閉幕

こんにちは。くにえです。

 

 

 さて、私事ではございますが、2007年より清元普及のため始動した「Sou-Zou工房四季」と、2008年6月より開催して参りました「やのくら音楽会」を、会場(荒木町・燕座)閉鎖などの諸問題に伴い、無念ながら活動終了することに致しました。3年間にわたり活動できたのも、多くの皆さま方のご支援があったからこそと、この場をお借りして厚く厚く御礼申し上げます。皆様より頂戴いたしましたお心遣いは、現在までに三味線の購入・修繕、学校等でのワークショップ運営で使用させて頂き、今後もこのような普及活動のために大切に使わせて頂きます。このような形で皆々様にご挨拶申し上げることは非常に残念でなりませんが、清元國惠太夫・延美雪は、今後も互いの活動の中で、可能性のある未来を貪欲に見つめてゆきたいと考えておりますので、どうか共々、益々のご指導ご贔屓を賜ります様、ここにお願い申し上げます。

 

                              2010年5月

 清元 國惠太夫     清元 延美雪

 

 

 

 

~Sou-Zou工房四季「やのくら音楽会」~

 

思えば企画を入れて丸3年。まるで我が子のように愛らしく、演奏会を大切にして参りました。

多くの支えていただきました皆様には、感謝の気持ちで胸が熱くなります。

本当にありがとうございました。

 

「やのくら音楽会」という媒体は閉幕いたしますが、私自身の思いや熱意は変わりません!

 

今後も色々な形でアプローチしてゆきたいと思っています。

 

これからもご指導ご贔屓を賜りますよう、ひとえに御願い申しあげ奉ります。

 

 

清元 國惠太夫

ありがとう!柳庵・燕座

こんにちは。くにえです。


 

先日開催させていただきました第7回やのくら音楽会も、昼夜共に超満員のお客様にご来場いただき、無事終演をむかえさせていただきました。

 

本当にありがとうございます。

 

ただ、終演後にご挨拶させていただきましたとおり、我々をずっと支えてくださった「柳庵・燕座」オーナーの大東稔さんが昨年末にお亡くなり、あの会場で開催させていただくことが今回限りとなってしまいました。

今回の開催にあたっても、ご遺族の皆様のご好意で貸して頂きました。


 

日本情緒漂う、温かい雰囲気の燕座で、最後の最後まで我々はお世話になりました。

感謝の気持ちでいっぱいです。

2010_2_7_ryuan_tubameza.jpg

そんな中、ふと今までのSou-Zou工房四季の活動を思い返してみました。

◆第1回 やのくら音楽会 2008.6.8   「水」  

     演目 再栄四季彩 三社祭 清海波 酔姿奴感謝

 ◆七夕 TeaParty At wacha 2008.7.7 

     演目 流星

 ◆第2回 やのくら音楽会 2008.8.17  「花鳥風月」  

     演目 再栄四季彩 鳥さし 玉兎 酔姿奴感謝

 ◆第3回 やのくら音楽会 2008.11.9  「ちいさい秋、見つけた」  

     演目 再栄四季彩 六玉川 雁金 酔姿奴感謝

 ◆第4回 やのくら音楽会 2009.2.22  「冬から春へ」  

     演目 三千歳 喜娘恋摘善日成 酔姿奴感謝 

 ◆晋の会(第14回)(ゲスト) 清元へのおさそい 2009.3.19 

     演目 流星

 ◆国立大劇場 吉蝶会 2009.4.11  

     演目 改作・酔姿奴感謝(舞台化)

 ◆神田明神 祭礼(ゲスト) 2009.5.10  

     演目 神田祭

 ◆第5回 やのくら音楽会 2009.6.14 「五節句、言えますか?」  

     演目 改作・酔姿奴感謝 喜娘恋摘善日成 流星

 ◆第6回 やのくら音楽会 2009.10.4  「恋はく・せ・も・の」  

     演目 権九郎 (お話)遊郭の女たち 再栄四季彩

 ◆第7回 やのくら音楽会 2010.2.7  「神々の国 ニッポン」  

     演目 種蒔三番叟 (お話)八百万の神と日本人 彌榮壽奏七福


 

この2年弱で様々な活動を行なって参りました。

やのくら音楽会を思えば、燕座や大東さんがいらっしゃったからこそ始めることが出来たと思います。

 

大東さん、大変お世話になりました。
舞台は変われど、熱意変わらず、精一杯励んでゆきたいと思います。

 

最後の燕座でご視聴いただきました皆様、また当ブログを閲覧してくださっている皆様におかれましても、

今後ともご贔屓賜りますよう、お願い申し上げます。


 

清元 國惠太夫

やのくら音楽会 御礼

こんにちは。くにえです。

 

日付は変わってしまいましたが、本日はお寒い中、ご来場賜りまして誠にありがとうございました。

 

お蔭様を持ちまして昼夜共に超満員のお客様にご来場いただきました!

 

諸事情によりましてお客様には多大なるご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げます。

今後も末永くご愛顧いただきます様、よろしくお願い致します。

2010_2_8_dai7kai_yanokura_ongakukai.jpg

清元 國惠太夫

やのくら音楽会まであと2日!!

こんにちは。くにえです。

 

さて、いよいよ第7回やのくら音楽会まであと2日と迫ってまいりました。


この期間が一番ソワソワするんです(笑)


お蔭様をもちまして、ご予約により昼の部・夜の部、共に満員御礼でございます!

 

今回もまた、多くの方々にお越し頂く運びとなりまして、感謝の気持ちで一杯です。

 

お越しいただく皆様に質の高い演奏をお聴かせできるよう、頑張ってまいります。

 

本当にありがとうございます!!!!


 

 

清元 國惠太夫

第7回やのくら音楽会 直前の曲紹介第2弾「福くらべ」

こんにちは。くにえです。

先日はいきなりの雪。一面が白くなるなんて、東京では珍しい量の雪でしたね!
びっくりです(笑)


いよいよ今週末に迫った「第7回やのくら音楽会」ですが、
直前の曲紹介第2弾としまして、新作「福くらべ」についてお話いたします!


この曲は出来たてホヤホヤで、今度のやのくら音楽会が初演になります!

 

本名題を「彌榮壽奏七福(いやさかことほぐきそうしちふく)」といいます。

 

内容は七人の神様にそれぞれキャラクターや因果関係をつけて製作したコミカルな曲です。

 

是非お楽しみ下さい!!!

 

 

福くらべ


作詞 川青 二八(かわせい ふたば)  作曲 清元 延美雪

 

實に山の険しきこと 懸河渺々荘厳な 岩にしぶとく松の根の 
また 嵐と見まごう風に同じく 誰が言おう 七福神
現れ出でたる七人の ありがたいタイ騒がしく 奏でる枝に 舞う花びら 
恵比寿大黒福禄寿 布袋寿老に毘沙弁財 処々の縁を語るらん
竿を担いだ恵比寿さん 大漁追福めでたしと 振るう釣竿垂れる糸
コクリコクリと船こぐ待ち引きに 小槌を持った大黒さん 
そろりそろりと近づいて 垂れる頭の恵比寿めに こずく小槌でいたずらに
痛む恵比寿に 笑ろう大黒 言い争いしその時に 撓る竿さき物凄く
慌てふためき共々の 握る手と手で上がる竿 大きな鯛やめでたいや
言うにおかしく仲直り 鯛を抱えて恵比寿顔

「中も良い良い兄弟の」
「福禄寿と」
「寿老人」

故郷(くに)は遥かな天南星 また行きたや帰りたや 積もる心もいたずらに
頬をつたるる流れ星 手に手をつなぐ温もりも いっそ思いを募らせる
寂し悲しや偲ばしや 大粒涙が共々の 衣を濡らす星梅鉢 決意を固めお互いに
羽ばたく鶴と駆ける鹿 化身となりて目指し星 囁く風がまどろみし
背中合わせに夜の夢

琵琶の音の聴く艶姿 紅一点の弁財天 取り巻く布袋毘沙門の
華を競むるあらましは 四兄弟の末の末 越後の龍も御贔屓の 天下無双の槍舞を 
鼻に掛けたる武姿 唐代轟く太鼓腹 腹もそなたの弥勒かな 袋に忍ぶ堪忍の
度量と天の丈比べ 太鼓と槍とが俳優の 揃う互いの俳くらべ 甲乙撞けぬ時の鐘
右に毘沙門左に布袋 仲を諌める水神の せせらぐ川に流し舟 乗り入る顔の夕日染め

寿ぐ舟に集まりし 恵比寿大黒福禄寿 布袋寿老に毘沙弁財 喜びありや吉日の
五穀豊穣商売繁盛 無病息災吉祥成就 弥栄めでし末までも 賑々しくも参りける

日本語4「十八番」

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こんにちは。くにえです。

 

皆さん、いきなりですがカラオケは好きですか?(笑)

僕は大好きなのですが、最近なかなか行くことができず、残念です。


上手に歌える曲を、よく「十八番」といいます。
「じゅうはちばん」と読んだり「おはこ」と読んだり。

 

この言葉のルーツ、ご存知でしょうか?

 

阿弥陀如来が仏になる修行の際に立てた「48の願(がん)」の18番目に「念仏往生の願(念仏を唱える生けとし生けるものすべてを救う)」というものがあり、阿弥陀如来がこの願を他の仏より得意としたためという説があります。

 

実はこの言葉、歌舞伎もルーツに関係してるんです。

 

「歌舞伎十八番」という言葉はご存知でしょうか?

 

助六(すけろく) 矢の根(やのね) 関羽(かんう) 不動(ふどう) 象引(ぞうひき) 毛抜(けぬき)

外郎売(ういろううり) 暫(しばらく) 七つ面(ななつめん) 解脱(げだつ) 嫐(うわなり)

蛇柳(じゃやなぎ) 鳴神(なるかみ) 鎌髭(かまひげ) 景清(かげきよ) 不破(ふわ)

押戻(おしもどし) 勧進帳(かんじんちょう)

 

この18演目のことを指します。

 

いずれも市川宗家(市川團十郎)の誇る荒事(あらごと。超人的な力をもつ正義のヒーローを演じること。)です。
また、この18演目の台本を家宝とし、箱に大切に保管していたことから「十八番(おはこ)」と読むようになりました。

つまり誇る・得意とするものを「十八番」「おはこ」というようになったという説です。


ここからは自論ですが、阿弥陀如来の18番目の願を最も得意にしていたということで、市川宗家もその数に演目を合わせて発表したのではないのでしょうか?

結果、それが世間で大評判となり、言葉が浸透した・・・。

 

要するに語源は「18番目の願」から、浸透は「歌舞伎」から。

どちらも「十八番」の使われるルーツには変わりないですよね(笑)


 

追伸:
「文化は古典から。入り口は『やのくら音楽会』から。」のやのくら音楽会も、宜しくお願いします。笑
詳細は右側のの鳥居が描かれている画像をクリック!

 

 

清元 國惠太夫


福よ来い!

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こんにちは。くにえです。

 

正月三が日が、ダラダラしていたら早くも過ぎ、
仕事モードに切り替え困難な私です(笑)

ついでに餅と御節で太りぎみです(笑笑)

 

我が家では、正月2日に門前仲町の深川不動尊にお参りをするのが例年の行事となっています。

 

外出してそれぞれの家の門松や松飾りを見ますと「正月だな~」という気分になりますね。

色々な装飾で、その家はもちろん、通り掛かる人々にも福を与えてくれる気がします。

 

古来の日本人は樹木や木の枝に神が宿ると考えていまして、
その枝を家の入り口に神の依り代として置き、福を招いていたことが門松のルーツなんだそうです。

 

その地域によって様々な形があるようですが、若松と竹を水引などで蝶結びに縛り、
一対に飾る風習は室町時代から形を変えて現在に至ります。
(平安時代にも、新年には松を家に持ち帰っていたらしいです。)

 

時代背景と共に形は順応してきましたが、精神は変わらないんですね!

 

 

 ご報告   第7回やのくら音楽会のチラシが完成いたしました!

やのくら音楽会のチラシ

皆様、是非遊びにいらして下さいね!!!

チケットのお申し込みはチラシ記載の連絡先ほか、

いつもどおりmail.gifにメールしていただいてもOKです。


 

清元 國惠太夫

賀正

皆様、あけましておめでとうございます。

 

本年も宜しくお願い申し上げます。

 

今年の干支は「寅」ですね。

ちなみに私の両親共に寅年なんです。今年は年男&年女なんですね~。

何回目なんでしょうね?!

この辺で止めときませんと怒られるので(笑)

 

さて、来たる2月7日(日)に第7回やのくら音楽会を開催させていただきます。

今回は「神々の国 ニッポン」というテーマでお送りいたします。

近々、チラシと詳細をアップさせていただきます!

 

最後に、今年も皆様のよい年でありますように願っております。

 

清元 國惠太夫

2009年 年末ご挨拶

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こんにちは。くにえです。

 

年の瀬、今年も残りを数える日にちになってしまいましたね。

いやー、本当に早いものです。

このブログも今年の9月6日より約4ヶ月、多くの方にご愛読いただきました。
まことにありがとうございます。

 

今度機会を設けましてご紹介したいと思っていますが、

このブログを完成させるに至って、デザインを制作していただいたSatopiyさん。
ブログの構成に尽力してくれた小学校からの親友である、赤髪 田村啓暁さん。

そしてご愛読いただいています皆様。

本当にありがとうございます。

今後も末永くご愛読くださいませ。


 

来年2月には「第7回やのくら音楽会」控えております。

精一杯頑張らさせていただきますので、ご来場のほど、宜しくお願い申し上げます!

 

良いお年をお迎えください。
そして、来年もまた宜しくお願いします!


 

清元 國惠太夫

清元 リハーサル

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こんにちは。くにえです。

今日1日休みだった僕は・・・ゴロンゴロンしてました。ハハハっ。

 

私は日頃、舞台で清元を語らせていただいてる訳ですが、
過去から現在に至るまで舞台上で間違ってしまい、恥をかくことも数多く経験してきました(汗)

 

舞台ってお客様が目の前にいらっしゃる、言うなれば生番組じゃないですか!
それはそれは緊張しますよ。

同じ曲を何十何百と演奏しても、その場のお客様の雰囲気や舞台上の状況で
まったく違うものが出来上がるのです。

これが舞台の怖さであり、また楽しさでもあります。


そんな舞台というものは、沢山の人々の力で成り立っていると思っています。

演者さん、舞台美術や照明などの裏方さん、我々演奏家。
皆さんがガチンコで一つのモノを作り上げるわけですから、当然リハーサルというものが存在します。

 

歌舞伎では「付け稽古」「総浚い(そうざらい)」「舞台稽古」と呼ばれる3~4回のリハーサルで
本番をむかえます。

 

日本舞踊の場合は「つぼ合わせ」「下浚い(したざらい)」「舞台稽古」(無い場合が多い)の
リハーサル2~3回で本番という順序です。

 

ちなみに「やのくら音楽会」は?というと、当日の、昼の部開催前の40分ぐらいしかリハーサルしません。笑

 

回数が少なく感じられるかもしれませんが、それぞれプロフェッショナルなので、曲の抜き差し(曲を部分的に抜粋して演奏すること)や、きっかけを確認する程度で終わることが多く、稽古と銘打っていても実際曲自体の稽古や振りの稽古を通してやったりする場ではないのですよね。

そんな内容で、尚且つ各関係者が大勢見ているところでのリハーサルすることもあるのですが、

正直たまりません!

 

いまだに緊張で手が震えることもありますよ(泣)

 

負けるな!國惠太夫! 頑張れ!國惠太夫!!!(笑)

 

清元 國惠太夫

清元3 演奏形態

こんにちは。くにえです。

 

我々の職業は、幾ら芸が立っても一人では成り立たない職業です。

僕の場合は太夫ですから、必ず三味線弾きが必要になるわけです。

清元の場合、基本的に唄3~4人、三味線3人の編成が基本となります。

三味線3人、唄3人を「3丁(挺)(ちょう)3枚(まい)」と呼びますが、

「丁(挺)」と呼ぶのは、三味線を1挺2挺と数える事に由来しています。
「枚」の由来は諸説ありますが、太夫の持つ唄本のページの「枚」からだそうです。

 

その他、歌舞伎や舞踊会ではお囃子が入ります。

お囃子とは鼓(つづみ)、大鼓(おおかわ)、太鼓(たいこ)などなど・・・つまりパーカッションですね。

鳴物(なりもの)とも言います。

曲によっても様々な形があり、かならず3挺3枚というわけではないのですが、これが基本の編成なんですね。

 

実に多くの人に助けられ、相互に補完しあいながら舞台を創り上げているのだなぁと感じます。


そのほか、編成以外に曲によって違うところが、もう1つあります。それは衣装なのです。

「三千歳」、「明烏」といった曲などは、座敷の中という設定の舞台で羽織を着用します。また編成も2挺3枚という形になります。

同じくお囃子さんたちも含めて衣装を替えたりするので、面白い点ですね。

重要度からいうと、一つには格好で、二つには編成です。


我々、やのくら音楽会では1挺1枚です。

昔は2挺1枚や1挺1枚の形態もよくあったそうですけれども、カジュアルに楽しんでもらうための、1つの工夫だったりします。


まあ我々の場合は、「舞台の広さの関係で1挺1枚」と言うほうがしっくり来るかもしれませんが(笑)


 

清元 國惠太夫

やのくら音楽会の御礼

こんにちは。くにえです。

今日は第6回やのくら音楽会を四谷荒木町燕座で開催いたしました。

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ご来場頂きました皆様に厚く厚く御礼申し上げます。

曲と曲の間に「遊郭の女たち」と題しましてお話を入れたのですが、お話をする難しさと自分の上がり症などが相まって、ところどころ退屈なさっていたのではないかと感じております。

特に昼の部は言いたいこと山ほどありまして、ものすごい時間がかかってしまいました(汗)

また、昨日まで扁桃腺を腫らし、高熱が出るというアクシデント(自己管理の悪さ)に見舞われておりまして、謝罪を申し上げたい節ばかりでございます。

まだまだ改善するところが多いと改めて実感しましたので、次回以降存分に生かして行きたいと考えております。

ほんとうに、我々を応援して下さるお客様に、只々感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました。


次回、第7回やのくら音楽会は2010年2月7日です。
色々と新たな試みを模索してゆきます!!

皆様のご来場心よりお待ち申し上げています。


清元 國惠太夫

再栄四季彩 ~寶船~について

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こんにちは。くにえです。

今回も10月4日(日)に開催致する「やのくら音楽会」の曲紹介第2弾です!


「再栄四季彩(またさかえるしきのいろどり)~寶船~」

この曲は2008年6月8日第1回やのくら音楽会で初演されたご祝儀曲です。
我々が作った初作品でもあります。

本名題の再栄四季彩と名づけた理由、かつて銭湯や近所の家々で清元の唄や三味線が
聞こえ愛された時代があったそうです。

「あそこに住んでる○○さんの唄は粋だ」とか「○○さんの三味線は間が良い」とか・・・
現在のPOPSや洋楽を楽しむように清元をこぞって愛しました。


我々、Sou-Zou工房四季が再び清元の栄華を彩りたいと願いを込めて名づけたわけです。


歌詞にも自分たちの志を表現しました。

果てしなく長い芸の道のり、我々は力を合わせて清元をもり立ててゆきたい。
と、大きく出てみたわけです(笑)

また、四季に因みまして四季(春夏秋冬)それぞれの季節感が入っています。是非調べてみてくださいね(笑)





再栄四季彩 ~寶船~

(作詞:川青二八 作曲:清元延美雪)



明けにけり 光輝く稜線の 永遠に煌々さすやらん 

清き瓢箪花の下 子々孫々につた紅葉 雪解けは 蠢めく春の惠む水

夢寶船 こぎ出だし 果てしなき冬の荒波 我ら挑みて合力の

一途の想い乗り越えし 若木こころの清元の 四季の誉れぞ祈りけり

Sou-Zou工房四季、やのくら音楽会とは

こんにちは。くにえです。

前回のエントリで少し触れましたが、私はSou-Zou工房四季という団体に所属しております。
団体とはいってもメンバーは二人なのですが・・・(汗)

Sou-Zou工房四季は、本来歌舞伎の伴奏である浄瑠璃と三味線を、もっと身近に楽しんでいただこうと企図して始めた、清元延美雪(のぶみゆき)氏と清元國惠太夫によるユニットのことです。

「清元浄瑠璃」は歌舞伎浄瑠璃の中でも軽快さに定評があり、節回しや唄を気軽に楽しめるものとして江戸時代に愛好された音楽なのですが、現代ではそのよさも伝わらないばかりか、邦楽(伝統芸能)自体の世間的な浸透度が低くなっている状況です。

それは演奏家として日々活動するなかで頻繁に感じることだけに、とても残念に思います。

ただその状況は、我々演奏家のアプローチにも良くしていける部分があるはずで、本業の傍ら、少しでも皆様の耳に邦楽の面白さを伝えることができたら、と考えることがしばしばありました。

そこで、2007年にユニットとして活動を開始したというわけです。

伝統芸能というと「知る機会がない」、「どこで接することが出来るかわからない」、「敷居が高そう」など、色々な問題があると思います。そこでSou-Zou工房四季では、皆様に歌舞伎公演においでいただかなくとも(笑)「清元浄瑠璃」をお聞かせできるよう、年に3~4回「やのくら音楽会」というライブ形式のイベントを開催しております。

ありがたいことに、これまでのやのくら音楽会は毎回盛況のうちに終えることができておりまして、大変やりがいを感じています。

「Sou-Zou」とは演奏家と皆様が一体となって"想像"し"創造"してゆきたいという思いを込めて命名しているもので、足を運んでいただいた方々が日本の伝統のを肌で感じ、新たな「なにか」を見つけてくださっているとしたら、これ以上嬉しいことはありません。

次回は10月4日(日)。14時~と17時~の2回公演を、東京四谷は荒木町の燕座にて開催します。チケットのお問合せはまでどうぞ。

みなさまにお会いできるのを楽しみにしています!

清元 國惠太夫

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