こんにちは。くにえです。
我々の職業は、幾ら芸が立っても一人では成り立たない職業です。
僕の場合は太夫ですから、必ず三味線弾きが必要になるわけです。
清元の場合、基本的に唄3~4人、三味線3人の編成が基本となります。
三味線3人、唄3人を「3丁(挺)(ちょう)3枚(まい)」と呼びますが、
「丁(挺)」と呼ぶのは、三味線を1挺2挺と数える事に由来しています。
「枚」の由来は諸説ありますが、太夫の持つ唄本のページの「枚」からだそうです。
その他、歌舞伎や舞踊会ではお囃子が入ります。
お囃子とは鼓(つづみ)、大鼓(おおかわ)、太鼓(たいこ)などなど・・・つまりパーカッションですね。
鳴物(なりもの)とも言います。
曲によっても様々な形があり、かならず3挺3枚というわけではないのですが、これが基本の編成なんですね。
実に多くの人に助けられ、相互に補完しあいながら舞台を創り上げているのだなぁと感じます。
そのほか、編成以外に曲によって違うところが、もう1つあります。それは衣装なのです。
「三千歳」、「明烏」といった曲などは、座敷の中という設定の舞台で羽織を着用します。また編成も2挺3枚という形になります。
同じくお囃子さんたちも含めて衣装を替えたりするので、面白い点ですね。
重要度からいうと、一つには格好で、二つには編成です。
我々、やのくら音楽会では1挺1枚です。
昔は2挺1枚や1挺1枚の形態もよくあったそうですけれども、カジュアルに楽しんでもらうための、1つの工夫だったりします。
まあ我々の場合は、「舞台の広さの関係で1挺1枚」と言うほうがしっくり来るかもしれませんが(笑)
清元 國惠太夫
erioichi
ガッテンしました!
またいろいろ教えてください。
明烏は落語にもあったような。。
清元國惠太夫から清元國惠太夫への返信
「明烏」は落語にもあるね!両方とも吉原の話だけど内容は違うと思いましたが・・・。
因みに「文七元結」なんかは落語から歌舞伎化されたものですよ!