第7回やのくら音楽会 直前の曲紹介第2弾「福くらべ」

こんにちは。くにえです。

先日はいきなりの雪。一面が白くなるなんて、東京では珍しい量の雪でしたね!
びっくりです(笑)


いよいよ今週末に迫った「第7回やのくら音楽会」ですが、
直前の曲紹介第2弾としまして、新作「福くらべ」についてお話いたします!


この曲は出来たてホヤホヤで、今度のやのくら音楽会が初演になります!

 

本名題を「彌榮壽奏七福(いやさかことほぐきそうしちふく)」といいます。

 

内容は七人の神様にそれぞれキャラクターや因果関係をつけて製作したコミカルな曲です。

 

是非お楽しみ下さい!!!

 

 

福くらべ


作詞 川青 二八(かわせい ふたば)  作曲 清元 延美雪

 

實に山の険しきこと 懸河渺々荘厳な 岩にしぶとく松の根の 
また 嵐と見まごう風に同じく 誰が言おう 七福神
現れ出でたる七人の ありがたいタイ騒がしく 奏でる枝に 舞う花びら 
恵比寿大黒福禄寿 布袋寿老に毘沙弁財 処々の縁を語るらん
竿を担いだ恵比寿さん 大漁追福めでたしと 振るう釣竿垂れる糸
コクリコクリと船こぐ待ち引きに 小槌を持った大黒さん 
そろりそろりと近づいて 垂れる頭の恵比寿めに こずく小槌でいたずらに
痛む恵比寿に 笑ろう大黒 言い争いしその時に 撓る竿さき物凄く
慌てふためき共々の 握る手と手で上がる竿 大きな鯛やめでたいや
言うにおかしく仲直り 鯛を抱えて恵比寿顔

「中も良い良い兄弟の」
「福禄寿と」
「寿老人」

故郷(くに)は遥かな天南星 また行きたや帰りたや 積もる心もいたずらに
頬をつたるる流れ星 手に手をつなぐ温もりも いっそ思いを募らせる
寂し悲しや偲ばしや 大粒涙が共々の 衣を濡らす星梅鉢 決意を固めお互いに
羽ばたく鶴と駆ける鹿 化身となりて目指し星 囁く風がまどろみし
背中合わせに夜の夢

琵琶の音の聴く艶姿 紅一点の弁財天 取り巻く布袋毘沙門の
華を競むるあらましは 四兄弟の末の末 越後の龍も御贔屓の 天下無双の槍舞を 
鼻に掛けたる武姿 唐代轟く太鼓腹 腹もそなたの弥勒かな 袋に忍ぶ堪忍の
度量と天の丈比べ 太鼓と槍とが俳優の 揃う互いの俳くらべ 甲乙撞けぬ時の鐘
右に毘沙門左に布袋 仲を諌める水神の せせらぐ川に流し舟 乗り入る顔の夕日染め

寿ぐ舟に集まりし 恵比寿大黒福禄寿 布袋寿老に毘沙弁財 喜びありや吉日の
五穀豊穣商売繁盛 無病息災吉祥成就 弥栄めでし末までも 賑々しくも参りける