「歌舞伎座」と一致するもの

「神田祭」歌詞 ~四月大歌舞伎〜歌舞伎座バージョン

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「神田祭」歌詞 ~四月大歌舞伎〜歌舞伎座バージョン

ご観劇のお供に是非ご活用下さいませ!

「神田祭」

一歳を今日ぞ祭に当り年 警固手古舞華やかに
飾る桟敷の毛氈も 色に出にけり酒機嫌
神田囃子も勢いよく

祭に対の派手模様 牡丹 釻菊 裏菊の
由縁もちょうど花尽し
祭のなぁ 派手な若い衆が勇みに勇み
身なりを揃えて ヤレ囃せ ソレ囃せ
花山車 手古舞 警固に行列 よんやさ
男伊達じゃの やれこらさ
達引きじゃのと 言うちゃ私に困らせる
色の欲ならこっちでも

常から主の仇な気を 知っていながら女房になって見たいの欲が出て
神や仏を頼まずに 義理もへちまの皮羽織
親分さんのお世話にて 渡りもつけてこれからは
世間構わず人さんの前 はばからず引き寄せて

森の小鴉我はまた 尾羽をからすの羽さえも
なぞとあいつが得手物の ここが木遣りの家の株

ヤァやんれ引け引け よい声かけてエンヤラサ
やっと抱き締め床の中から 小夜着蒲団をなぐりかけ
何でもこっちを向かしゃんせ
ようい ようい よんやな
良い仲同士の恋諍いなら 痴話と口説は何でもかんでも今夜もせ
オォ東雲の明けの鐘 ごんと鳴るので仲直り済んました
ようい ようい よんやな
そよが締めかけ中網
えんや えんやこれは あれはさのえ(神田祭)

引けや引け引け 引くものにとりては
花に霞よ 子の日の小松 初会の盃 馴染みの煙草盆
お洒落娘の袖たもと 下場の履物
内裏女郎の召し物 座頭のまわし 菖蒲に大根
御神木のしめなわ
又も引くものは色々ござる 湯元細工の剣玉ぶりぶり
そさま故なら心の丈を 示し参らせ候べくの
人形 筆売り この首を 長く出したり縮めたり
なんとのろいじゃあろまいか(申酉)

よいよい よんやな よいよいよんやな 
やれよい声 かけろやー(申酉)

ヤァやんれ引け引け よい声かけてエンヤラサ
やっと抱き締め床の中から 小夜着蒲団をなぐりかけ
何でもこっちを向かしゃんせ
ようい ようい よんやな
良い仲同士の恋諍いなら 痴話と口説は何でもかんでも今夜もせ
オォ東雲の明けの鐘 ごんと鳴るので仲直り済んました
ようい ようい よんやな
そよが締めかけ中網
えんや えんやこれは あれはさのえ(神田祭)

2024.3.31現在




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「喜撰」歌詞 2024年 三月大歌舞伎

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「喜撰」歌詞 2024年 三月大歌舞伎バージョン

長唄・清元 掛け合い




※長唄=赤


我庵は芝居の辰巳常盤町 しかも浮世を離れ里
世辞で丸めて浮気でこねて 小町桜の眺めに飽かぬ
彼奴にうっかり眉毛を読まれ
法師法師はきつつきの 素見ぞめきで帰らりょうか
わしは瓢箪浮く身じゃけれど
主は鯰のとり所 ぬらりくらりと今日もまた
浮かれ浮かれて来りける 

もしやと御簾を余所ながら 喜撰の花香茶の給仕
波立つ胸を押し撫でて しまりなけれど鉢巻も
幾度しめて水馴れ掉
濡れて見たさと手を取って 小野の夕立縁の時雨
化粧の窓に手を組んで どう見直して胴振るい
今日の御見の初昔 悪性と聞いて此胸が
朧の月や松の影
わたしゃお前の政所 何時か果報も一森と
褒められたさの身の願い
惚れ過ぎる程愚痴な気に
心の底の知れ兼ねて
じれったいでは ないかいな
何故惚れさしたコレ姉ェ
うぬぼれ過ぎた悪洒落な
賤が伏屋に糸取るよりも 主の心がそれそれ取りにくい エェさりとは
機嫌気づまも不断から 酔うたお客の扱いは
見馴れ聞き馴れ目顔で悟る 粋を通した其あとは コレひぞり言
粋と云はれて浮いた同士

ヤレェェ色の世界に出家を遂げェェる
ヤレヤレヤレヤレ細かにちょぼくれ
愚僧が住家は京の辰巳 世を宇治山とや人は云ふなり
ちゃちゃくちゃ茶園の 咄す濃い茶の緑の橋姫
夕べの口舌の袖の移香 花橘の小島が崎より
一散走りに走って戻れば 内の嬶が恪気の角文字
牛も涎を流るる川瀬の 内へ戻って我から焦がる
蛍を集め手管の学問
唐も日本も里の恋路か 山吹流しの水に照り添ふ
朝日のお山に誰でも彼でも 二世の契りは平等院とや
さりとは是はうるせぇこんだに
奇妙頂礼ど如らァァァい
ここに極まる楽しさよ

(坊主大勢出)

住吉の岸辺の茶屋に腰打ちかけて ヨイヤサ コレハイナ
松でェ釣ろやれェェェ蛤ィを 逢ふて嬉しきヤンレ夏の月
ヤットコセ ヨイヤナ アリャリャ これわいなぁ このなんでもせえ

難波江の片葉の芦の結ぼれかかり ヨイヤサ コレワイナ
解けてェほぐれてェェェ逢ふことォも
待つに甲斐あるヤンレ夏の雨
ヤットコセ ヨイヤナ アリャリャ これわいなぁ このなんでもせえ

姉さんおん所かえ 島田金谷は川の間 旅籠はいつもお定まり
お泊りならば泊らんせ お風呂もどんどん沸いている
障子もこの頃張替えた 畳もこの頃かえてある
お寝間のお伽も負けにして
草鞋の紐に仇どけの 結んだ縁の一夜妻
あんまり憎うも あるまいか
てもそうだろ そうだろ そうであろ
住吉様の岸の姫松 めでたさよ
いさめの御祈祷 清めの御祈祷 天下泰平国土安穏 目出度さよ
来世は生を黒牡丹 己のが庵 へ帰り行く 我が里さしてぞ



2024.2.29 現在

2024.3.3 修正

喜撰の解説はこちら
國惠太夫 Website「喜撰」解説

七月大歌舞伎 本日千穐楽

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こんにちは。くにえです。

七月大歌舞伎 夜の部「鎌倉八幡宮静の法楽舞」
本日、無事に千穐楽を迎えました!

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写真は舞台稽古時のものです。

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大入です。

毎日暑い日が続きましたが連日ほぼ満員の客席^_^

今回は河東節、常磐津節、清元節、竹本、長唄、箏曲、お囃子と大勢の演奏者、並びに役者さんもたくさんお出になり、大変華やかな舞台でした!

私も末席に加えて頂けてとても嬉しく思います。

ありがとうございましたm(_ _)m

清元國惠太夫

歌舞伎座 二月大歌舞伎「三人吉三」「女車引」千穐楽!!

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こんにちは。くにえです。

歌舞伎座 二月大歌舞伎 第一部「三人吉三」、第二部「女車引」が本日無事千穐楽を迎えました!







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大入り袋を頂戴しました。







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第一部「三人吉三」大詰「本郷火の見櫓の場」の火の見櫓です。
上演中は舞台の盆が回ります。そのため360度セットが組まれています。

國惠太夫HP「三人吉三」


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清元の山台です。
今月は下手にスタンバイ!

写真左奥より、清元瓢太夫さん、國惠太夫、清元一太夫さん、清元志寿子太夫さん、清元美三郎さん、清元斎寿さん、清元志寿三朗さんです。








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こちらは第二部「女車引」の舞台です。

國惠太夫HP「女車引」


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「女車引」の山台です。

右より、國惠太夫、清元一太夫さん、清元清榮太夫さん、清元志寿子太夫さん、清元菊輔師、清元斎寿さん、清元志寿三朗さんです。






今月もありがとうございました。
今後とも清元を宜しくお願い致しますm(_ _)m





清元 國惠太夫

歌舞伎座「十六夜清心」が千穐楽を迎えました!

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こんにちは。くにえです。

本日、歌舞伎座「壽初春大歌舞伎」第三部「十六夜清心」が無事千穐楽を迎えました!(^O^)


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千穐楽、大入り袋です。楽屋前で。




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「十六夜清心」の序幕「稲瀬川百本杭の場」です。


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別アングルから。



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幕開きすぐに役者さん方のやり取りの中で「浄瑠璃の筋書」を読み上げるシーンがあります。
写真は今月の舞台で実際使われていた「触書」です。

狂言方さんの直筆、勘亭流で書かれています。







今月も多くのことを学び、勉強させて頂きました!

来月は歌舞伎座「二月大歌舞伎」第一部「三人吉三」と第二部「女車引」に出演させていただく予定です。

國惠太夫Official HP 「出演情報」をご覧ください。











清元 國惠太夫