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清元 リハーサル

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こんにちは。くにえです。

今日1日休みだった僕は・・・ゴロンゴロンしてました。ハハハっ。

 

私は日頃、舞台で清元を語らせていただいてる訳ですが、
過去から現在に至るまで舞台上で間違ってしまい、恥をかくことも数多く経験してきました(汗)

 

舞台ってお客様が目の前にいらっしゃる、言うなれば生番組じゃないですか!
それはそれは緊張しますよ。

同じ曲を何十何百と演奏しても、その場のお客様の雰囲気や舞台上の状況で
まったく違うものが出来上がるのです。

これが舞台の怖さであり、また楽しさでもあります。


そんな舞台というものは、沢山の人々の力で成り立っていると思っています。

演者さん、舞台美術や照明などの裏方さん、我々演奏家。
皆さんがガチンコで一つのモノを作り上げるわけですから、当然リハーサルというものが存在します。

 

歌舞伎では「付け稽古」「総浚い(そうざらい)」「舞台稽古」と呼ばれる3~4回のリハーサルで
本番をむかえます。

 

日本舞踊の場合は「つぼ合わせ」「下浚い(したざらい)」「舞台稽古」(無い場合が多い)の
リハーサル2~3回で本番という順序です。

 

ちなみに「やのくら音楽会」は?というと、当日の、昼の部開催前の40分ぐらいしかリハーサルしません。笑

 

回数が少なく感じられるかもしれませんが、それぞれプロフェッショナルなので、曲の抜き差し(曲を部分的に抜粋して演奏すること)や、きっかけを確認する程度で終わることが多く、稽古と銘打っていても実際曲自体の稽古や振りの稽古を通してやったりする場ではないのですよね。

そんな内容で、尚且つ各関係者が大勢見ているところでのリハーサルすることもあるのですが、

正直たまりません!

 

いまだに緊張で手が震えることもありますよ(泣)

 

負けるな!國惠太夫! 頑張れ!國惠太夫!!!(笑)

 

清元 國惠太夫

Let's Go 歌舞伎座

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こんにちは。くにえです。

 

最近夜になるとめっきり冷えてきましたね。

皆様もお風邪には十分お気をつけください。


さて、今回は来年の4月をもって閉館します、歌舞伎座についてちょろっとお話ししたいと思います。

 

そもそも歌舞伎座とは、1889年(明治22年)に東京木挽町(現・東銀座)に建設された日本屈指の劇場です。

当時、劇場名は「新富座」「中村座」「河原崎座」というように座元(江戸時代、歌舞伎の興行権を持つヒト。太夫元)の姓を付ける事が一般的でしたが、歌舞伎座の場合、名前に演劇のジャンルの名称を付けるという斬新なものでした。

関東大震災、東京大空襲と数々の災害を経て、1951年(昭和26年)に現在の建物が誕生しました。

 

明治、大正、昭和、平成と120年の歴史を持つ劇場なのです!

 


僕が初めて歌舞伎座の芝居にのせていただいたのは2002年7月、「市川猿之助大歌舞伎」でした。

演目は義経千本桜の一幕「吉野山」というもので、静御前と佐藤忠信(狐)が道行をするという話です。

初めての歌舞伎興行出演だったので、気合いを入れまくった僕は、髪型をオールバックにしてガチガチに固め、不評をかっていました(笑)

正直、舞台のことなど覚えていません。
でもなぜかあの緊張感を味わったということは今でも忘れられません。


独特なんですよね。歌舞伎座の雰囲気って。

120年の伝統を肌で感じるといいますか。お客様、演者、裏方さん、携わる人々の魂といいますか。

まあ120年分のホコリで歴史を感じる部分もかなりあるのですが(笑)


そんな歌舞伎座に一瞬でも携わることが出来てとても嬉しく思います。


今月は歌舞伎座、来月は新橋演舞場と所々の日にちで出演させていただいております。

皆様も機会がございましたら是非歌舞伎座にお越しください!
外から記念写真を撮るだけでもよいと思います。


まもなく見納めです。
是非、ナマの歌舞伎座をご覧になってみてください。


清元 國惠太夫