歌詞「道行雪故郷~新口村~」
2025年11月 ~歌舞伎座吉例顔見世大歌舞伎~バージョン
ご観劇のお供に是非ご活用下さいませ!
「道行雪故郷~新口村~」
落人のためかや今は若草の
すすき尾花はなけれども
世を忍ぶ身の後や先
人目を包む頬かむり
隠せど色香梅川が
馴れぬ旅路を忠兵衛が
温められつ温めつ
石原道をはかどらぬ
急げば早き故郷の
新口村にぞ着きにけり
「セリフ」
大坂を立ち退いても
私が姿目に立てば
かり篭寵に日を送り
奈良の旅籠屋三輪の茶屋
五日三日と夜を明かし
二十日あまりに四十両
使い果たして二分残る
金故大事の忠兵衛さん
科人にしたも私から
さぞ憎かろうお腹も立とうが
因果づくじゃと諦めて
お許しなされて下さりませ
「セリフ」
生みの母の墓所へ一所に埋もれ
嫁姑の未来の対面させたいと
目もうろうろと泣きければ
連れにはぐれし太夫殿
「セリフ」
さらばしばしのおなぐさみ
鼓おっとり
徳若にご萬歳とて御代も栄えてましんます
としたちかえる新玉の
まことに目出度うそうらいける
昔の京は難波潟 今の都は平安の
今日こそいとど目出度けれ
やしょめやしょめ京の町のやしょめ
売ったるものはこの鼓
鞨鼓(かっこ)小太鼓 大鼓
ならぬ思いの綾の鼓
しめろやしめろやしめ太鼓
三つの鼓も七五三
しめろやしめろやしめ太鼓
三つの鼓も七五三
拍子揃えて打ち囃す
治まる御代のささら小切子
「セリフ」
と言い捨てェェェェ
「セリフ」
去りにける
「セリフ」
貴方へ御苦労かけまするも
みんな私故この梅川ゆえ
「セリフ」
平沙の善知鳥(うとう)血の涙
永き親子の別れには
安方ならで安からぬ
心残して別れ行く
「セリフ」
明日の露とォォォ
幕
2025.11.1現在
「道行雪故郷~新口村~」の解説はこちら 國惠太夫WEBSITE「梅川」
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