【ふだん話さない】レアな?Q&A その2

こんにちは。くにえです。

 

 

前回に引き続き、大森第三中学校の「職業講和」の内容を、質問に答える形式で書いていきます。
大森第三中学校の「職業講和」は、今月の28日です。


 

■ 仕事での失敗、教訓、感動について

 

失敗

芸というものは形がないものです。
ましてや音楽ともなれば、聞く側にとって心地よくなくてはいけないと思います。
しかし、上達することは簡単ではなく、稽古や多くの舞台を経験しての積み重ねが必要です。
誰しも初めから完璧にこなせるわけも無く、私も初舞台を踏んで2、3年は失敗の連続でした。
まあ今でも時々間違えますが(笑)

 

教訓

くにえが中学生の時にとある先生が授業で「一隅を照らすもの これ国宝なり」という言葉を
教えて下さいました。この言葉は非常に心に残っています。
歌舞伎や舞踊などの舞台のときは主となるのが役者や舞踊家の方々です。
我々は舞台の片隅で曲を演奏します。
いわば脇役です。

しかしこの脇役が1つでも欠けると舞台は成立しません。

これはくにえなりの解釈ですが上記の言葉通り、一隅を照らす芸を目指してゆきたいと思っています。


 

感動

21歳のとき、歌舞伎に初めて出演したことは、本当に感激でした。
歌舞伎は清元の歴史の倍の400年という伝統があり、その舞台に携われることは幸せだと思います。
また九代目松本幸四郎丈から直々に御指名をいただいた事もあり、そのときも感動を覚えました。

 

 

 

つづく・・・


 

清元 國惠太夫