香川県 旧金毘羅大芝居(金丸座)ご紹介 の続き

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こんにちは。くにえです。


今回は前回の「香川県 旧金毘羅大芝居(金丸座)ご紹介」の続きですo(^▽^)o



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鳥屋からの写真です。
「とや」と読みます。
花道から登場する際に役者等が待機する場所です。



鳥屋の左に奈落へ行く階段があります。

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「奈落(ならく)」は仏教用語で地獄を表します。
舞台の下で薄暗いことから そう名付けられたそうですが、上の明るく華やかな舞台の下で 事故などを引き起こす魔物が棲んでいると考えられていたからという説もあるそうです(;゜0゜)

確かに一日中暗く、ヒンヤリとした空気が流れています(・・;)


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花道の真下の通路です。


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花道のスッポンです。
幽霊役や術者など様々な演目で使用される舞台装置です。

スッポンは上がっている状態です。
写真左寄りに2本の柱、その間に横棒が通っているのが見えると思います。

その横棒を神輿を担ぐ要領で持ち上げます。

最近の舞台は機械ですが金丸座は人力で持ち上げます!


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舞台真下の回り盆です。


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別角度から。

名前の通り舞台をまわす装置です。

幕を閉めずに場面転換をする為に用いられます。

写真中央に写っている太い柱を軸に回りの細い柱を持ってメリーゴーランドの様な動きで回します。

これも金丸座では人の力で回します。




また客席に戻りたいと思います。


実はこの金丸座には客席の天井にも舞台装置があります。


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「ブドウ棚」というそうです。
竹を約500本使用して格子状に固定してあります。
この上から役者の動きに合わせて紙吹雪を降らせたり、提灯や暗転幕などを吊るす為に使われるそうです。

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こちらは「かけすじ」という装置です。


別アングルから

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花道の真上にあります。
舞台演出の「宙乗り」のための装置だそうです。

歌舞伎座や新橋演舞場などは丈夫なワイヤーを張って宙乗りの演出をしますが、こちらは滑車か何かで動きを付けていたのでしょうか?
一度見てみたいですね!



近代的な現在の劇場では見る事の出来ない装置や道具、また感じられない空間がこの金丸座にはたくさんあると思います。


残り3日の舞台、精一杯勤めたいと思います!o(^▽^)o











清元 國惠太夫