清元の稽古について その1

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こんにちは。くにえです。

今日は清元の稽古について触れたいと思います。

ピアノや書道、ベリーダンス、ヨガなど、習い事には必ず先生と生徒という関係がありますよね? 清元も同じで師匠と弟子の関係があります。

清元では師匠が三味線を弾いて(三味線を弾く方が他にいらっしゃる場合もあります)それに唄をつけて1対1で稽古をします。

分かりやすく言いますと、生の演奏でカラオケを歌うといった具合でしょうか(笑)

清元の曲は平均で20~30分くらいのものが多く、通してやることはせずに、少しずつ進む稽古を付けていただきます。教えていただいた箇所を家に帰って次回の稽古までに復習し、そして次回の稽古でまた進む、といった様に1曲(一段)を完成させてゆくのです。

僕の場合も、唄本を作りまして、音源を聴いて、自分の机で声を出しながら1~2時間稽古をしています。(少ないと思われるかもしれませんが、集中力の著しく欠如した僕には限界です(爆))

大変根気の要ることです(汗)

この世界はとても華やかに感じられると思います。しかしその裏ではこのような日々の積み重ねがあり、かつての名人の方々も、こういった修行を積み重ねて至ってらっしゃるわけです。

ヒトが命を掛けて芸を洗練させてゆき、お客様はその磨かれたヒトから繰り出される芸で感動する。

いや~、芸能とはまさに娯楽の極みですよね!

僕ももっともっと精進して一端の太夫になりたいと思います。

清元 國惠太夫