こんにちは。くにえです。
今日なんとか退院いたしました。
入院中、お見舞いに来ていただきました方々、心配して連絡をくれた皆様、病院の先生、看護師さん、そして両親・・・・・。
多くの愛情と心を頂いたこと、本当に感謝いたします!
この一週間。色々と思いました。
制限される入院生活の中で、日ごろの「自由な生活」を送る喜びを切実に感じました。
・・・・・寂しかったですね・・・・・(笑)
やっぱり健康が一番です!
今後とも國惠太夫を宜しくお願いいたします。
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
いよいよ涼しくなってきましたね!
昨日一昨日と仕事で名古屋に居たのですが、夜なんか涼しいを通り越して寒かったです。
体調には気をつけましょう。
話は変わりまして・・・
突然ですが、くにえは今日より入院します。
とは言っても大病したわけでも怪我をしたわけでもありません。
ちょっと脳と精神面に難はありますがここでは捨て置きます(笑)
以前にも書きましたが、今年に入って数回、喉の声帯から出血する事態に陥っておりまして
先月末にはポリープが出来る手前まで喉の状態が悪化してしまいました。
このまま放っておけば手術をしなくてはならないそうです(泣)
そこで手術をしないために1週間ほど入院をしてステロイド・消炎剤の点滴をして安静に
過ごす時間をつくることにしました。
なんといっても人生初の入院ですので不安でいっぱいです。
夜なんか一人でトイレに行けるのでしょうか??
しっかり寝れるのでしょうか??
上記のように何といっても不安なのはnightですよ(汗)
お暇な方は子守唄でも唄ってくにえを落ち着かせてやってください(笑)
今回の入院でご迷惑・ご心配をお掛けした諸先輩方、仕事の先方様。
ご無理を言いまして申し訳ありませんでした。
また、ご理解くださり感謝しております!
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
ホント毎日蒸し暑いですね~。蝉の声も日々激しくなっている気がします。
今日はとてもハードな一日でした(汗)
新橋演舞場で歌舞伎公演
↓
演舞場近くの「東劇」で市川亀治郎丈の会の稽古
↓
NHKにて新作「若狭(わかさ)」(舞踊)の収録。(時間切れですべて収録できず)
↓
国立大劇場にて市川亀治郎丈の会の舞台稽古
↓
NHKにて上記の「若狭」の未収録分を録音
NHK「若狭」収録風景
今日は時間的に余裕が無く、演舞場で着替えた紋付のままの移動でした。
和服って結構暑いんです(汗)おまけに紋付は黒ですし・・・。
すべてが終わった後、着替えが最初の地点である新橋演舞場にあることに
気づいたときには・・・・・・泣
あっ、NHKの放送日をスタッフさんに聞くのを忘れました。
チャンチャン♪
今日の記事に異様なテンションを感じた方は「くにえは暑さのせいか、疲れのせいか・・・・・」と
心配して下さい(笑)
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
今日小学校時代の同級生、春風亭正太郎氏(右の外部リンクの彼)に会いまして、近くのファミレスでお茶を飲みました。
そこでほんわかなお喋りをしていて、ふと正太郎君の画才を思い出しました。
國 「ねえ。正太郎は絵が旨かったよね?」
正 「絵は今でもたまに描くよ。」
國 「じゃあ僕の顔も描いてよ!」
正 「いいよ。いつ?」
國 「いま!」
正 「・・・・・・」
絶句した正太郎に、わがままゼンカイで描いてもらいました。
どうですか?!素晴らしい出来だと思いませんか?!
ファミレスで、しかも30分程で完成しました。
正太郎君の才能がほとばしり、一心に書き上げてくれました!!
才能がほとばしった正太郎君です!
彼も多忙の毎日を送っています。
今月6月27日に彼の落語会が「神保町らくごかふぇ」であるそうですよ。
詳細はまたご案内いたします!
あんまり嬉しいので、ブログの自己写真もこの画に変えます!
ありがとう!春風亭正太郎君!!
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
先日金沢へ仕事に行ってきました。
舞台リハーサルが早く終わったので金沢駅の近くにある東茶屋街というところに行ってきました。
現在でも数件のお茶屋さんが営業していて、20名ほどの芸子・芸者さんがいらっしゃいます。
途中、小唄のお稽古でしょうか?三味線の音が聞こえていましたよ。
とても風情がありますね~!
パンフレットを拝見したら、1820年(文政3年)に「東廓」として整備されたのが始まりだそうです。
1820年??・・・・・・ピンっ!ときました。
この年は清元「玉兎」が開曲した年じゃないですか(笑)
今の世に伝わる素晴らしき日本文化。いつまでも残したいものです。
PS、お茶屋さんの一つ「中むら」さんに大変お世話になりました。
ありがとうございました。
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
昨日より石川県は金沢市へ仕事に来ております。
今回は(財)石川県音楽文化振興事業団というところの主催で各ジャンルの「道成寺もの」を
一同に集めた公演です。
今回は清元「豊後道成寺(ぶんごどうじょうじ)」を長唄・清元掛け合いで演奏いたします。
略解豆知識
「道成寺もの」とは、
和歌山県日高郡日高川町にある天台宗 道成寺に伝わる「道成寺縁起(安珍・清姫伝説)」を
題材とした能や舞踊などの作品のことです。
恋焦がれた清姫から逃げ出した安珍(僧侶)は、道成寺への道のりの途上にとうとう追いつかれて
しまいます。頑なに他人と言い張り安珍は日高川を渡り、尚も清姫から逃れようとします。
安珍への一途な想いから執念へと変わり、やがて大蛇と成り果てた清姫はそのあとを追って行き、
道成寺の鐘の中に隠れた安珍を、鐘もろとも焼き殺してしまうのでした。
と、これが「道成寺縁起」の内容です。
今回演奏する「豊後道成寺」は長唄「京鹿子娘道成寺」の歌詞を生かして清元に移し変えた
演目です。
内容は
「道成寺縁起」から数百年後、長く鐘の無かった道成寺に新たな鐘を再興することになり、
鐘供養をすることになりました。鐘供養の日、女人禁制のこの寺に女性(白拍子)が是非とも
鐘を拝ませてほしいと僧に頼みます。その女性の美しさに禁を破り、鐘を拝ませてしまいます。
実はこの女性は大蛇となった清姫の化身だったのです。この化身が鐘に飛び込み、再び大蛇が
現れるという筋です。
初演は昭和55年5月に〔清元〕清元志寿太夫(唄)と〔長唄〕三世 今藤長十郎(三味線)という
超豪華メンバーで演奏されました。
(舞台リハーサル前に撮影しました)
今回は長唄・清元の掛け合いという大きな舞台に出させていただける幸せを噛み締める余裕も無く、
只々緊張するくにえです(汗)
現在、昼の部を終え休憩中です。これからまた夜に向けて緊張します(笑)
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
一昨日の20日に新橋演舞場の歌舞伎出演も一段落着きました。
やっとこせー 汗かいた(←あっ。清元「山帰り」の歌詞です。清元業界ギャグ(笑))
と、息をつく間もなく昨日より名古屋に来ています。
今回の目的は、清元三味線方の人間国宝、清元栄三(えいぞう)師の主催なさる
清元演奏会「名栄会」に助力させていただくためです。
「名栄会」とは今回で40回を数える、栄三師の名古屋でのお弟子さんの会です。
毎度、名古屋を始めとする政財界や各界の著名人の方々がご出演なさいます。
色々な意味で緊張します(汗)
頑張ってきます!!
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
さて、私事ではございますが、2007年より清元普及のため始動した「Sou-Zou工房四季」と、2008年6月より開催して参りました「やのくら音楽会」を、会場(荒木町・燕座)閉鎖などの諸問題に伴い、無念ながら活動終了することに致しました。3年間にわたり活動できたのも、多くの皆さま方のご支援があったからこそと、この場をお借りして厚く厚く御礼申し上げます。皆様より頂戴いたしましたお心遣いは、現在までに三味線の購入・修繕、学校等でのワークショップ運営で使用させて頂き、今後もこのような普及活動のために大切に使わせて頂きます。このような形で皆々様にご挨拶申し上げることは非常に残念でなりませんが、清元國惠太夫・延美雪は、今後も互いの活動の中で、可能性のある未来を貪欲に見つめてゆきたいと考えておりますので、どうか共々、益々のご指導ご贔屓を賜ります様、ここにお願い申し上げます。
2010年5月
清元 國惠太夫 清元 延美雪
~Sou-Zou工房四季「やのくら音楽会」~
思えば企画を入れて丸3年。まるで我が子のように愛らしく、演奏会を大切にして参りました。
多くの支えていただきました皆様には、感謝の気持ちで胸が熱くなります。
本当にありがとうございました。
「やのくら音楽会」という媒体は閉幕いたしますが、私自身の思いや熱意は変わりません!
今後も色々な形でアプローチしてゆきたいと思っています。
これからもご指導ご贔屓を賜りますよう、ひとえに御願い申しあげ奉ります。
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
現在、新橋演舞場に出演させていただいているのですが・・・やってしまいました。
風邪をひいてしまいました(泣)
風邪で喉の声帯が腫れているうえに唄で酷使した結果・・・声帯から出血です(大汗)
今日からほぼ毎日、
新橋演舞場→病院(点滴)→新橋演舞場
の繰り返しです。
ギャー!!!
清元 國惠太夫
はじめに
本日はご多忙の中、多くのお客様が「花柳知蔵の会」に足をお運び下さいまして
まことに有難うございました。
素演奏「玉兎」では、國學院歌舞伎同好会の部員達も緊張というプレッシャーにも負けず
精一杯演奏してくれたと思います。
お疲れ様でした!!
そして、今回彼女たちを応援して下さった國學院高校の先生、保護者の皆様、OB・OG、
各関係者様、そしてお客様に厚く厚く御礼申し上げます。
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
前回お知らせしました、来る29日の「花柳知蔵の会」での演目「清元 玉兎」ですが、
國學院高校 歌舞伎同好会の部員3人が出演いたします。
この日のために長いこと浄瑠璃と三味線の練習を重ね、
つい先日は、下浚い(したざらい。リハーサル。)を日本橋劇場で行ないました。
和装しての、初めての本格的な舞台での演奏だったこともあって、それぞれ緊張している様子でしたが、演奏はしっかりと出来ていた印象があります。
今度は国立小劇場の晴れ舞台で、本番です。
残り数日と迫っておりますが、是非応援にいらしてくださいませ。
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
2週間ほどご無沙汰しておりました。すいません(汗)
今日は告知をしたいと思います。
来たる4月29日(木・祝)に国立小劇場にて「花柳知蔵の会」という舞踊会があり、
清元として末席に加わっております。
花柳知蔵=父なんですが、今回は仕事のため、舞踊家と清元演奏家という関係です。
そのため失敗の許されることも無く、精一杯勤め上げる所存です!
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
23日より仕事で大阪にいます。
今回は大阪文楽劇場で「舞踊協会関西支部」の舞踊公演に呼んで頂いております!
今日で3日目ですが、連日の雨です・・・(TT)
まあ、花粉人の僕にとっては幾分か楽ですけどね。
桜がチラホラ咲きはじめたというのに、寒いですね。
でも季節の変わるこの時期は毎年寒くなりますものね。
先日の高知に行ったときは完全防寒だったのですが、暖かすぎてコートが邪魔なお荷物だったために
今回は春の軽装で大阪に来てしまいました。
ヤバイです。風邪ひかないかな(汗)
皆さんも体に気をつけて下さいね!
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
いやー、花粉ヤバイっすね。
鼻水と目のかゆみで日々戦っております。
この間、ふとインターネットで花粉症について調べていたら
こんな記事を目にしました。
花粉症は寄生虫が減ったために急増したというのです。
しかし実際の研究では寄生虫=花粉症予防は実証されなかったようです。
むしろビル社会の中でダニの急増に伴い、アレルギーに対して敏感になっている事も
花粉症に拍車をかける現状だとか。
このところ「○○を食べれば花粉症を軽く出来る」とか、
色々と言われていますが、実際完治出来る方法は皆無です。
いち早くこのツライ現状から開放されたいですね。
清元 國惠太夫
参考 http://www.3443.or.jp/top/top0403_1_shokun.htm
こんにちは。くにえです。
年の瀬、今年も残りを数える日にちになってしまいましたね。
いやー、本当に早いものです。
このブログも今年の9月6日より約4ヶ月、多くの方にご愛読いただきました。
まことにありがとうございます。
今度機会を設けましてご紹介したいと思っていますが、
このブログを完成させるに至って、デザインを制作していただいたSatopiyさん。
ブログの構成に尽力してくれた小学校からの親友である、赤髪 田村啓暁さん。
そしてご愛読いただいています皆様。
本当にありがとうございます。
今後も末永くご愛読くださいませ。
来年2月には「第7回やのくら音楽会」控えております。
精一杯頑張らさせていただきますので、ご来場のほど、宜しくお願い申し上げます!
良いお年をお迎えください。
そして、来年もまた宜しくお願いします!
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
ここ一週間で相当冷え込みましたね。
秋の紅葉を見に行くことなく冬に突入してしまいました(汗)
そんな寒い日は暖かい部屋で本を読むのもいいですね。
めんどくさがりな僕でも本を読むんですよ(笑)
前にも触れましたが歴史好きの僕は、専ら歴史小説を愛読します。
吉川英治さん、山岡宗八さん、隆慶一郎さん、推理小説で有名な松本清張さんも武田信玄公の歴史小説を執筆していらっしゃいます。
しかし何といってもキング・オブ・歴史小説家は、司馬遼太郎さんでしょう!
僕が歴史小説を読み始めたきっかけは、司馬遼太郎氏の著作を読ませていただいたからなんです。
氏が特定の人物を題材に執筆する時は、神田神保町の古本屋街からその人物の関連書籍が一切無くなるほど資料を集めてから書くそうです。
「生き字引」と言われる所以はこういうところにあるんですね!
我々の想像する歴史の有名人は、司馬遼太郎氏の描く主人公のイメージがそのまま人物像になってしまうほど絶大な影響力や人気があるようで、例えば「竜馬が行く」を読んだ僕のイメージでは、
坂本竜馬と言えば危険な場面もなんなくすりぬける身軽な体躯の持ち主でした。
しかし、実際には身長180cmの、当時では稀な大柄な人物だったそうです。
同じように小説の内容と実際の文献とが合わないケースが多々あるそうですが、そもそも歴史上の人物ですし、現代では実際に会っている人間はもういないわけです。
僕のような読者は難しいことを考えずに、只々司馬氏の作品を楽しめば良いのかもしれませんね!
それにしても、文献に残るような史実が、司馬さんのフィルタを通すことによって蘇り、生前以上に輝きを増して読者に感動を与えるというのは、ものすごいことだと思います。表現者の端くれとして、とても憧れますね。
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
この國惠太夫のページをご愛読下さっている方は薄々気付かれていることと思いますが・・・
私、歴史が大好きなんです!
歴史小説などはもちろんのこと、日本各地にあるお城を見たり、文化財を見学したりするのが楽しくて仕方がありません!
ただ、そこに現存する建物は近年改築されたりしているため、さほど感動はないのです。それよりも、今から数百年前のこの土地に、この場所に、時にはこの部屋に、その歴史の人物が歩き、生きていたと考えると、もうたまらなくゾックゾクしますね!(笑)・・・・・・アレ?
学生の時分も現代文、古典、日本史、世界史はかなり成績が良かったんですよ!えっへん(ハナ息)
逆に英語、数学は・・・・・・・(タメ息)
極端すぎる文系でした~。
最近はメディアの影響か「歴女」と呼ばれる歴史好きの女性が増えてるそうですね。とても嬉しいことです。
ちなみに僕みたいなものは「歴男(れきお)」でしょうか?(爆)
幼き頃は、やはり歴史上の人物に大変な興味を抱いていましたが、最近は仕事の影響もあって、その時代に生きる庶民の生活や考え方に惹かれています。
例えば以前のエントリにも記しましたが、第6回やのくら音楽会で演奏した「権九郎」は、幕末の動乱期に出来た作品です。その頃の大衆と言えば、国が大きく変わっていく状況でも、どの芝居小屋で歌舞伎をやっているかの方が断然興味があったらしいんです。
確かに直情的には、自民党から民主党に政権交代したことより、ドラマの放映内容やスポーツんも試合結果の方が気になりますもんね!今も昔も変わらないんです。
そんな風に通ずる部分があるからこそ、興味がわくんでしょうね!
結果論として職業と好みが多かれ少なかれ合っている気がします。演奏の才能はさておき(笑)
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
来たる11月19日(木)に日本橋三越劇場で「清元宗家演奏会」があります。
清元の男性社中や女性社中が出演する、年に一度の素浄瑠璃の演奏会です。
若手のエネルギッシュな芸やベテランの珠玉の演奏をお楽しみいただけます。
私、國惠太夫も一番最初の「助六」に立て語りとして出演の他、2番に出演させていただきます。
皆様、是非遊びにいらして下さいね!!
こんにちは。くにえです。
最近外はすっかり涼しくなってきましたね。お風邪など、体調管理は大丈夫でしょうか?
インフルエンザも流行ってますし、帰宅したら手洗いとウガイをきっちりと!
といいつつ、実は私が不調気味です(汗)
ところで...
皆様は「清元」というものをご存知でしょうか?
恐らく私を通して知るまで、名前すら聞いたことがないという方が多いでしょう(泣)
いいんですよ。実際私の友人のほとんどが知りませんでしたから(大泣)
「清元」とは、江戸時代後期(1814年)に浄瑠璃音楽として派生しました。創始者は初代・清元延寿太夫です。浄瑠璃系では一番新しいものなんです。
「浄瑠璃(じょうるり)」。
この単語は日本の古典音楽に欠かせないものです。
日本古典音楽の声楽は、大きく「語りもの」「唄いもの」の二種類に分類され、浄瑠璃は「語りもの」に属します。
「唄いもの」は歌詞よりも全体の音楽性を優先する傾向を持つことに対し、「語りもの」は本来、歌詞の意味内容を伝達することに重点をおき、旋律やリズムの変化をつける傾向にあります。
簡単に表現しますと、
「唄いもの」=ポップス(リズミカル)
「語りもの」=ジャズ (ルーズ)
といったところでしょうか。
しかし時代や派生によってお互いの要素を取り入れている部分もあり、とても曖昧でもあります。
因みに「國惠太夫」の「太夫」は浄瑠璃の唄い手のことを指すんですよ。
大まかに清元を説明しますとこんな感じです。ただ、あくまでも清元は音楽なので、言葉で表すより耳で聞いて、目で見て、肌で感じていただくのが最もよいと思います。
清元については、これから何度か説明して行きたいと思います。
清元 國惠太夫
こんにちは。くにえです。
前回のエントリで少し触れましたが、私はSou-Zou工房四季という団体に所属しております。
団体とはいってもメンバーは二人なのですが・・・(汗)
Sou-Zou工房四季は、本来歌舞伎の伴奏である浄瑠璃と三味線を、もっと身近に楽しんでいただこうと企図して始めた、清元延美雪(のぶみゆき)氏と清元國惠太夫によるユニットのことです。
「清元浄瑠璃」は歌舞伎浄瑠璃の中でも軽快さに定評があり、節回しや唄を気軽に楽しめるものとして江戸時代に愛好された音楽なのですが、現代ではそのよさも伝わらないばかりか、邦楽(伝統芸能)自体の世間的な浸透度が低くなっている状況です。
それは演奏家として日々活動するなかで頻繁に感じることだけに、とても残念に思います。
ただその状況は、我々演奏家のアプローチにも良くしていける部分があるはずで、本業の傍ら、少しでも皆様の耳に邦楽の面白さを伝えることができたら、と考えることがしばしばありました。
そこで、2007年にユニットとして活動を開始したというわけです。
伝統芸能というと「知る機会がない」、「どこで接することが出来るかわからない」、「敷居が高そう」など、色々な問題があると思います。そこでSou-Zou工房四季では、皆様に歌舞伎公演においでいただかなくとも(笑)「清元浄瑠璃」をお聞かせできるよう、年に3~4回「やのくら音楽会」というライブ形式のイベントを開催しております。
ありがたいことに、これまでのやのくら音楽会は毎回盛況のうちに終えることができておりまして、大変やりがいを感じています。
「Sou-Zou」とは演奏家と皆様が一体となって"想像"し"創造"してゆきたいという思いを込めて命名しているもので、足を運んでいただいた方々が日本の伝統のを肌で感じ、新たな「なにか」を見つけてくださっているとしたら、これ以上嬉しいことはありません。
次回は10月4日(日)。14時~と17時~の2回公演を、東京四谷は荒木町の燕座にて開催します。チケットのお問合せはまでどうぞ。
みなさまにお会いできるのを楽しみにしています!