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こんにちは。くにえです。

雨風が段々と激しさを参りました。


くにえは現在、横浜の某ホテルにおります。
というのも、明日は神奈川県民ホールでの公演なのですが台風のため、
スタッフさんが気をお使いくださり、わざわざ劇場近くのホテルを取ってくださいました!
ありがとうございます!\(^o^)


さて、今日は銀座のスタジオで新作の「円光の如く~地獄変より~」を収録して参りました。


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今日のスタジオ風景です。

この曲は芥川龍之介や三島由紀夫の書く「地獄変」より題材を用いたそうで花柳昌太郎氏が作詞、構成を。作曲を清元清栄太夫さんがなさりました。


因みに来年の3月3日に花柳昌太郎氏の舞踊会に於いて発表される予定です!>^_^<




清元 國惠太夫

こんにちは。くにえです。

先日はいきなりの雪。一面が白くなるなんて、東京では珍しい量の雪でしたね!
びっくりです(笑)


いよいよ今週末に迫った「第7回やのくら音楽会」ですが、
直前の曲紹介第2弾としまして、新作「福くらべ」についてお話いたします!


この曲は出来たてホヤホヤで、今度のやのくら音楽会が初演になります!

 

本名題を「彌榮壽奏七福(いやさかことほぐきそうしちふく)」といいます。

 

内容は七人の神様にそれぞれキャラクターや因果関係をつけて製作したコミカルな曲です。

 

是非お楽しみ下さい!!!

 

 

福くらべ


作詞 川青 二八(かわせい ふたば)  作曲 清元 延美雪

 

實に山の険しきこと 懸河渺々荘厳な 岩にしぶとく松の根の 
また 嵐と見まごう風に同じく 誰が言おう 七福神
現れ出でたる七人の ありがたいタイ騒がしく 奏でる枝に 舞う花びら 
恵比寿大黒福禄寿 布袋寿老に毘沙弁財 処々の縁を語るらん
竿を担いだ恵比寿さん 大漁追福めでたしと 振るう釣竿垂れる糸
コクリコクリと船こぐ待ち引きに 小槌を持った大黒さん 
そろりそろりと近づいて 垂れる頭の恵比寿めに こずく小槌でいたずらに
痛む恵比寿に 笑ろう大黒 言い争いしその時に 撓る竿さき物凄く
慌てふためき共々の 握る手と手で上がる竿 大きな鯛やめでたいや
言うにおかしく仲直り 鯛を抱えて恵比寿顔

「中も良い良い兄弟の」
「福禄寿と」
「寿老人」

故郷(くに)は遥かな天南星 また行きたや帰りたや 積もる心もいたずらに
頬をつたるる流れ星 手に手をつなぐ温もりも いっそ思いを募らせる
寂し悲しや偲ばしや 大粒涙が共々の 衣を濡らす星梅鉢 決意を固めお互いに
羽ばたく鶴と駆ける鹿 化身となりて目指し星 囁く風がまどろみし
背中合わせに夜の夢

琵琶の音の聴く艶姿 紅一点の弁財天 取り巻く布袋毘沙門の
華を競むるあらましは 四兄弟の末の末 越後の龍も御贔屓の 天下無双の槍舞を 
鼻に掛けたる武姿 唐代轟く太鼓腹 腹もそなたの弥勒かな 袋に忍ぶ堪忍の
度量と天の丈比べ 太鼓と槍とが俳優の 揃う互いの俳くらべ 甲乙撞けぬ時の鐘
右に毘沙門左に布袋 仲を諌める水神の せせらぐ川に流し舟 乗り入る顔の夕日染め

寿ぐ舟に集まりし 恵比寿大黒福禄寿 布袋寿老に毘沙弁財 喜びありや吉日の
五穀豊穣商売繁盛 無病息災吉祥成就 弥栄めでし末までも 賑々しくも参りける

こんにちは。くにえです。

今回も10月4日(日)に開催致する「やのくら音楽会」の曲紹介第2弾です!


「再栄四季彩(またさかえるしきのいろどり)~寶船~」

この曲は2008年6月8日第1回やのくら音楽会で初演されたご祝儀曲です。
我々が作った初作品でもあります。

本名題の再栄四季彩と名づけた理由、かつて銭湯や近所の家々で清元の唄や三味線が
聞こえ愛された時代があったそうです。

「あそこに住んでる○○さんの唄は粋だ」とか「○○さんの三味線は間が良い」とか・・・
現在のPOPSや洋楽を楽しむように清元をこぞって愛しました。


我々、Sou-Zou工房四季が再び清元の栄華を彩りたいと願いを込めて名づけたわけです。


歌詞にも自分たちの志を表現しました。

果てしなく長い芸の道のり、我々は力を合わせて清元をもり立ててゆきたい。
と、大きく出てみたわけです(笑)

また、四季に因みまして四季(春夏秋冬)それぞれの季節感が入っています。是非調べてみてくださいね(笑)





再栄四季彩 ~寶船~

(作詞:川青二八 作曲:清元延美雪)



明けにけり 光輝く稜線の 永遠に煌々さすやらん 

清き瓢箪花の下 子々孫々につた紅葉 雪解けは 蠢めく春の惠む水

夢寶船 こぎ出だし 果てしなき冬の荒波 我ら挑みて合力の

一途の想い乗り越えし 若木こころの清元の 四季の誉れぞ祈りけり
こんにちは。くにえです。

皆様にカジュアルな邦楽をお届けするための「やのくら音楽会」ですが、折角なので色々な試みをしています。そのひとつに、新たな「清元」の新作を作っていることが挙げられます。

「えっ、古典なのに勝手に作っちゃっていいの?」と思われるかもしれませんが、実は代々の清元の作品も、流行や時事といった一過性のあるものをふんだんに取り入れ、その作品ができた時代をうかがい知ることのできるものが多く、古典を聴くことの楽しみの1つでもあるのです。

とはいえ、そんないっちょ前なものを作るほど芸が立っているわけでもありませんので、最初は皆様にお楽しみいただき、感謝を伝える作品にしました。それが「酔姿奴感謝~白雪國兵衛~」という新作です。

この曲は、我々の演奏のおぼつかなさを酔った奴「白(延美)雪國(惠太夫)兵衛」になぞらえ、酔ったオヤジギャグのように洒落や節回しを使いながら感謝までしてしまうという、なんとも都合のいい曲です(笑)。

第1回のやのくら音楽会で初演してから、毎回必ずと言っていいほど上演しているのですが、皆様にもこの曲を気に入って下さっているようで、「シラクニユキベエ良いね!」とか「シラフジクニベエ面白いね!」といったような感想をいただきます。

・・・「白雪國兵衛」ですからね!(笑)

まあ少しづつ覚えていただければ御の字だと思っていたら、なんと今年、国立大劇場にて舞踊付きの舞台まで実現してしまいました。皆様のお声があって実現したことなのです。本当に、心から感謝しております。

歌詞と動画も掲載しておきますので、まだやのくら音楽会にいらしたことがない方も、どうぞお聞きください。

清元 國惠太夫





酔姿奴感謝 ~白雪國兵衛~(よいすがたやっこのあいきょう ~しらゆきくにべえ~)
(作詞:川青二八 作曲:清元延美雪)

アレに見えるは赤鬼か 酒にのせられ魅(み)せられて 浮いた心に身をまかせ
酔った奴(やっこ)の上機嫌 瓢箪(ふくべ)下げたる白雪國兵衛

「いやあ ありがてぇありがてぇ 皆々様にご贔屓(ひいき)をあずかり この國(くに)、幸せ者でござりやす」

ちょうちん片手に千鳥足(ちどりあし) 右にふらふら 左にあぶねぇー 
弾いて焦(じ)らしてよろめいて 歩く姿もご愛嬌

「ハハー 良い銚子(ちょうし) されば酒にて 囃(はや)そうか」

「オラが酒人(しゅじん)は 武州阿部家(ぶしゅうあべけ)の御家来(ごけらい)(しゅ)うで 深いな酒(さけ)の優男 渡り酒(しゅ)う間(げん)この國が

殿さの使いに酒走(さけばし)り 村の酒(さか)ての茶屋の前 色白娘(いろじろむすめ)の熱燗に オラがお胸がどぶろくと 酒々(ささ)ぐ想いも酒酣(さけたけなわ)

先は急げど心はあとへ 眉に唾つけ髷直(まげなお)し はやる心と震え足
いざと駆け込む國兵衛が

利根の水面(みなも)に色さえも 流す心と碧(あお)き空 渡り鳥ときぬぎぬの すそ潔(いさぎよ)し榛名富士
(はかな)き泡と消えにける

「おっと もうこんな刻限(こくげん)か 皆々様に またお会いする日を楽しみに」

帯に手を掛け きゅっと締めて 繰り出す足は 酔い六方(ろっぽう)

「はや おさらばー」

月にゆられて行きにけり