香川県 旧金毘羅大芝居(金丸座)ご紹介

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こんにちは。くにえです。

現在も香川県の琴平町におります。
こちらへ来て2週間が過ぎようとしております。


今回は「こんぴら歌舞伎」の開催されている芝居小屋「旧金毘羅大芝居(金丸座)」をご紹介したいと思います。

こんぴら歌舞伎の詳しくは國惠太夫blog「四月 四国こんぴら歌舞伎大芝居」と「四国 こんぴら歌舞伎 明日初日です!」をご覧下さい!


古来より「讃岐のこんぴら」は全国から信心で多くの方が訪れていました。

人々が多く訪れると市や宿などが増え、芝居小屋なども仮設で建てられていました。

そんな賑わいの中、天保6年(1835年)に金毘羅大芝居が建てられました。

因みにこの天保6年前後には福澤諭吉・岩崎弥太郎・土方歳三などが生まれ、出来事としては大塩平八郎の乱・天保の大飢饉・江戸幕府12代将軍徳川家慶就任など、幕末に向かって時代が移り変わろうとしている時です。

そんな時代と共に名前を変え、小屋は徐々に廃れて行き、移設・再建をして現在の場所に「旧金毘羅大芝居 金丸座」は完成しました。
日本で現存する最古の芝居小屋です!
(こんぴら歌舞伎オフィシャルサイト)参照



さて、金丸座をご紹介したいと思います。

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金丸座正面です。

上はこちらへ来た日に、下は初日前日に撮りました。
下の写真には櫓に幕が取り付けられています。
昔はこの櫓で太鼓を叩いて 芝居の幕開きを宣伝しました。(櫓太鼓)
現在の金丸座では昼玉(と呼ぶらしいです。運動会などの開催で鳴らす花火のようなもの)をあげます。毎日町中に鳴り渡ります。


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客席です。
舞台稽古前の写真です。
客席は基本的に座椅子です。多くのスタッフの方々が準備をなさっています。

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2階からです。

約800人収容出来ます!
意外と大きいんです!

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2階 上手 脇から。
少し端に見えますがほとんどが障子戸と木戸です。
暗転などの演出により木戸を開閉します!当然手動です!


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2階正面の客席です。

2階の壁や上の写真にも写っていますが、壁は漆喰で塗られています。

現在の劇場に比べて やはり音の響きが悪いです。
これは多くの木材や木戸が使用され反響しないせいですが、極力漆喰で塗ることによって反響をさせようという先人たちの知恵が隠されているとの事です。


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上は1階上手側から。写真右が舞台です。
下は1階席下手側から。写真左が舞台です。

よく見ると地面が舞台側に傾斜しているのが分かると思います。
これも観客の方々を配慮しての事です。




と、まだまだ紹介したいのですが長くなりましたので続きはまた次回に(笑)












清元 國惠太夫