こんにちは。くにえです。
今回は我々が普段舞台で着ている衣装について触れたいと思います。
過去の記事でも何度となく紹介している画像にも写っておりますが、基本的には
紋付、袴(はかま)の組み合わせです。
これが基本スタイルです。
黒の五つ紋です。
五つ紋と言うのは胸に2箇所、背中に1箇所、袖の左右裏側に1箇所づつ、計5箇所に
紋が入っている着物のことです。
笑点など、落語家さんが用いる色紋付は着ません(笑)
画像の黒紋付を正式な服装としたのは江戸時代初期頃と言われています。
それ以前は熨斗目(のしめ)といってお腹の辺りに大きなラインの入った紋付でした。
(画像・伊勢崎市ウェブサイトより参照)
時代劇などで大名などがよく来ていますね!
そして、下に着けているものが袴です。
この袴は清元のお揃いで、清元男性社中は全員持っています。
この袴の成立は非常に古く、弥生時代にはこの原型となるものが用いられたそうです!
また、主に歌舞伎の舞台で用いられる裃(かみしも)です。
これもよく江戸の時代劇で見ますよね。
この裃は清元は「緑」と決まっております。
他にも常磐津は「柿色」と決まっています。
(長唄や義太夫は舞台によって色が違います)
これは舞台の幕である「定式幕(じょうしきまく)」の色から取ったのではないかと
考えます。
◆定式幕(歌舞伎座)
何はともあれ日本の先人たちの築き上げた文化の1つ、「着物」。
そんな文化を着て仕事をしています。
まだ着物に袖を通したことの無い方は是非体験してみていただきたいと思います。
病み付きですよ(笑)
清元 國惠太夫
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