國惠太夫の偉大なる「國」の字

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こんにちは。くにえです。

 

今日は清元の偉大なる師匠「故・清元寿國太夫師」について書かせていただきたいと思います。


清元寿國太夫師はくにえの師、六代目清元菊輔師のお父様のことです。
大変残念なことにくにえが菊輔師に入門した一ヵ月目で寿國太夫師が亡くなってしまったために
一度もお会いすることは出来ませんでした。

現在では当時録音された音源を聞くことしか、寿國太夫師の語りをお聞きすることが出来ず
本当に残念でなりません。


 

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     故・清元寿國太夫師


            <寿國太夫師の略歴>

明治42年(1909年)3月13日生、平成10年(1998年)12月6日没

 

大正9年      清元和三造(梅派)に入門。11年清元和吉を名乗る。
大正12年   改めて四代目清元栄寿太夫(高輪派)に入門、延寿太夫社中となり三代目清元菊輔

                   を襲名。
昭和16年   太夫に転向、清元寿國太夫の名を家元から許される。
昭和36年   清元美月太夫に改名、9月26日~27日明治座にて改名演奏会を開く。
昭和51年   前名の寿國太夫に改名。
昭和62年   勲四等瑞宝章を受章。
平成元年      伝統文化ポーラ大賞・特賞を「清元節の保存・伝承」に対して受賞。

 

作曲も多数あり、「扇」「舟」「鐘」「菊がさね」「鳥辺山」などが主な作品。

 

巧みな節回しや迫力のある台詞など、舞台を魅了し続けて来られたそうです!

 

 

 

因みに私、清元國惠太夫の「國」字は寿國太夫師の一字を頂きました。
菊輔師が「太夫になるならば父の國を付けようと思う。國の字を使う人も清元にいなくなったからな。」
とおっしゃり、頂く事になったのです!

 

 

そして、
今月11月24日(水)に国立小劇場に於いて「清元寿國太夫十三回忌追善・菊寿会」が

開催されます。

 

 

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番組も34演目というとても大きな会になり、特別出演として藤間勘十郎様、中村東蔵丈、清元梅吉様、清元梅寿太夫様、市川亀治郎丈が会に華を添えて下さります。

また、寿國太夫師作曲の「扇」「菊がさね」も演奏されます。

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当日の番組です。クリックすると大きく表示されます。

是非国立小劇場に足をお運び下さいませ!


清元國惠太夫