2010年1月アーカイブ

浄瑠璃の種類

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こんにちは。くにえです。

 

今回は清元浄瑠璃の曲分けについて簡単に触れたいと思います。


「座敷物(祝儀物)」「時代物」「世話物」「道行物」「変化物」「富本物」と
大まかに6つの分け方があります。(完全に仕分けできない曲も多々あります)


 

「座敷物(祝儀物)」
これは元々歌舞伎の舞台でなく、お座敷や清元演奏会のために作られた曲をいいます。
祝いの席や曲がめでたい内容なことから「祝儀物」とも言われます。

清海波(せいがいは)・梅の春・四君子・柏の若葉 など


 

「時代物」
これは江戸時代以前の歴史上の出来事や人物などを題材にした曲です。
歌舞伎や舞踊のために作られました。

須磨・助六・山姥 など


 

「世話物」
これは江戸時代の人々の生活や当時の事件を題材とした曲です。
当時のニュースを物語に仕立てて人気を博しました。

権八小紫・夕立・明烏・神田祭 など


 

「道行物」
理由があって旅をしている風景の曲です。
主に駆け落ちや心中といった艶っぽいものが多くあります。

梅川忠兵衛・お染久松・落人 など


 

「変化物」
これは一人の踊り手が次々と姿を変えて踊る内容の曲です。
かつて大ヒットした曲をメドレーとしたり、パロディーにしたり、多くの登場人物や物が出てきます。

傀儡師・玉屋・流星・玉兎 など


 

「富本物」
清元は富本の分れの派であり、元々富本にあった曲を清元に直し、発表した曲です。
そのままで継がれたといわれる曲もあります。

長生・六玉川・鞍馬獅子・忠信(吉野山) など

 

 

上記のように大まかに分かれますが、例えば「忠信」は富本物でもあり道行物にも属し、
「落人」は時代物、「梅川忠兵衛」は世話物・時代物にも属するなど、完全に分けられません。


しかし、大まかな6つの言葉を知っていれば、曲のタイトルや区分で
曲の雰囲気が分かるということです。

また、義太夫・常磐津などの浄瑠璃物にも適用できます!!


映画などにも「恋愛」や「ホラー」なんてありますよね。
そんな感じに思って下さい!

 

ちなみに前回紹介しました「種蒔三番叟」は何だと思いますか?

答えはこのページの一番下に(笑)

 

 

清元 國惠太夫

 

 

 

参考

・ 復刻 清元志寿太夫全集 清元五十番 ASIN B00005F39W
・ http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/edc_dic/dictionary/dic_sa/dic_sa_33.html

 

 

A、祝儀物 (簡単だったですかね~?!)

こんにちは。くにえです。

 

今回は来月2月7日(日)に開催します「第7回やのくら音楽会」直前の曲紹介第1弾としまして、
「種蒔三番叟(たねまきさんばそう)」についてお話いたします!

 

本名題を「再春菘種蒔(またくるはるすずなのたねまき)」といいます。

「舌出し三番叟」とも「志賀山三番叟」とも俗称したりします。

 

この曲は清元流の中でも最古のもので、文化9年(1812年)九月に江戸中村座にて上演しました。
初世清元延寿太夫が前名の豊後路清海太夫(ぶんごじきよみだゆう)と名乗って舞台に出演していた頃の話で、「清元」を興す2年前のことです。

 

ちなみに1812年はドイツでグリム兄弟が「グリム童話」の第一巻を出した年です。

 

「三番叟」のルーツは大変古く、「能」のルーツを紐解かなければなりません。

 

手元に確かな資料がないため、寄せ集めの情報になってしまうのですが、能の成立には主に3つの種類があるといわれています。

 

 ・中国から伝わった散楽(さんがく)
 ・物まね芸能の猿楽(さるがく)
 ・五穀豊穣を願う田楽(でんがく)

 

ここに様々な詩歌や民俗芸能が加わり、基礎ができたといいます。その中でも観阿弥と世阿弥が猿楽を発展させたため、今日の能は猿楽が中心となっているようです。

 

三番叟は、猿楽の式三番という五穀豊穣を願う3つの演目のうちの3つ目にあたるのですが、それが三番叟と呼ばれるようになったのは室町時代以降のことのようです。古くは三番猿楽と呼ばれていて、前2つが神や長(おさ)をイメージした演目であるのに対し三番叟は農民をイメージした演目であるとされ、軽快なお囃子と躍動感のある舞踊が特徴だったようです。

ゆえに、江戸時代になると歌舞伎、日本舞踊をはじめ、常磐津、長唄、義太夫などにも取り入れられ、「三番叟」の名が冠される演目が次々に登場し、現代に至るようです。

 

清元の三番叟では、能の舞台では中心で踊る父尉(ちちのじょう)と、同じく能の舞台ではワキの千歳(ちとせ)が登場し、それぞれ黒い面をつけた「尉(じょう)」と面箱を持つ「相人(あど)」という名で舞踊を披露します。

 

歌詞も「五穀豊穣」「七五三」「婚礼」・・・・・と、ひたすら目出度い言葉で埋め尽くされています(笑)

 

尉(じょう)と相人(あど)の問答も聞き所ですよ!


 

種蒔三番叟

作詞 二代目 桜田治助  作曲 伊藤東三郎

 

おおさえ おおさえ 喜びありや喜びありや 我がこの所より 他へはやらじと思う
にせむらさきも なかなかに 及ばぬ筆に写し絵も いけぬみぎわの石亀や
ほんに鵜の真似 烏飛び とっぱひとえに有難き 花のお江戸の御贔屓(ごひいき)を
かしらに重き立烏帽子(たてえぼし)

尉 「あら目出度や ものに心得たる 相人の太夫殿に そと げんぞう申す」
相人「ちょうど参って候」
尉 「相人の太夫殿を お見立て申して候」
相人「何とご覧じ候ぞ」
尉 「福人とお見立て申して候」
相人「又色の黒き尉殿をお見立て申して候」
尉 「なんとご覧じ候ぞ」
相人「徳人とお見立て申して候」
尉 「仰せの如く徳人の中にても子徳人にて候 十人の子供等を車座にならべ 一時に名をつけて候」
相人「なんと御付け候ぞ」
尉 「まつ おっとり ちがえ おとよ けさよ たつ松 ゆる松 だんだらいなごに かいつく ひっつく
   火打ち袋にぶらりっとつけて候」
相人「あら目出度や その和子達の祝い月 一段と賑わしきことに思われて候」
尉 「まづ相人の太夫殿には重々と元の座へ 御直り候え」
相人「まづ尉殿には一舞い御舞い候へ」
尉 「いいや いや御直りのうては 舞い候まじ」
相人「いやいや 御舞い候へ」
尉 「いいや 御直り候へ」
相人「あら ようがましや さあらば鈴を参らしょう こなたこそ」

天の岩戸のな 神楽とて 祝うほんその歳も 五つや七三つ見しょうと 縫いの模様の 

いとさまざまに竹に八千代の壽こめて やらやら目出度いのえん 四海波風おさまりて 

常磐のえん 木の葉も茂るえいさらさ 鯉の瀧登り 牡丹に唐獅子唐松の 見事に見事に 

さっても見事に手をつくし 仕立て栄えあるよい子の小袖 着せてきつれて参ろかの 

肩ぐるまにぶん乗せて 乗せてまいろの氏神詣で きねが鼓のでんつくでん 

笛のひしぎの音も冴えたりな 冴えた目元のしおらしき 中のなかの中むすめを 

ひたつ長者が 嫁にほしいと望まれて 藤内次郎が栃栗毛に乗って えいえいえい えっちらおっちら わせられたんので その意に任せ申した すぐにもあがり お目見得を またこそ願う種蒔や 

千秋萬歳萬々歳の末までも 賑おう芝居と舞い納む

2010年 清元新年会

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こんにちは。くにえです。

 

今日は日比谷の帝国ホテルにて高輪派清元新年会が行われました。

全国から社中やお客様が集まり、年頭のご挨拶をする交流会です。

今年は約130名の方々がいらっしゃいました。

2010_1_23_kiyomoto_shinnenkai1.jpg

清元男性社中は紋付を着ます。華やかですよ!

ちょっと、コレモンみたいですかね?!(笑)

2010_1_23_kiyomoto_shinnenkai2.jpg

家元と女性社中27人による舞台演奏。

迫力あります!!

 

毎年行われる清元新年会ですが、参加者は清元愛好家の方々も参加いただけます。

皆様も是非!!!

 

会費は掛かりますが・・・(爆)

 

清元 國惠太夫

NHKラジオ。

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こんにちは。くにえです。

 

今日はNHKでラジオの収録をして来ました!

私、國惠太夫も末席におりますので、お暇でしたら聞いて下さい!!!

 

FMラジオ・NHK「邦楽百番」

2月13日、土曜日 11:00-11:50

2月14日、日曜日 5:00-5:50(再放送) ←朝めっちゃ早いです(笑)

 

演目

「落人」

「卯の花」 

2010_1_18_NHK_syuroku_fuukei.jpg

収録前の打ち合わせ風景です。

 

 

みなさん、よろしくお願いします!!

 

清元 國惠太夫

 

こんにちは。くにえです。

 

今日は充実した一日を過ごせました。

 

というのも、神田神保町にある「らくごカフェ」で笑福亭瓶成(へいせい)さんと露の団姫(つゆのまるこ)さんの落語会「まるびん」を堪能したからです!

 

ゲストとして林家ぼたんさんが会に花をそえ、三人で爆笑の渦を作っていました(笑)

 

瓶成さんは以前も紹介させていただいて、今回が2度目。団姫さんも以前からの知り合いだったのですが、東京で初の会主催だそうで、めでたいことです。

 

今後もドシドシ東京で席を設けていただきたいと思います。

2010_1_18_maruhei_uchiage.jpg

写真は「まるびん」の打ち上げにお邪魔させていただきました!!

 

ブレテル・・・。

 

 

笑福亭 瓶成さん(しょうふくてい へいせい)ブログ


露の団姫さん(つゆの まるこ)ブログ

 

清元 國惠太夫

歴男4 奈良の都

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こんにちは。くにえです。


今、奈良が賑やかですね!

「なっとう(710)ネバネバ平城京」って覚えていますか?
学校の歴史の時間で覚えた記憶があります。

 

今年2010年は、持統天皇、他2人の天皇が16年居住した「藤原京」から「平城京」に遷都して
ちょうど1300年の節目の年なんですね。

 

なんでも「セントくん」という・・・う~ん・・・なキャラクターが盛り上げているそうです(笑)

 

※持統天皇・・・女性の天皇で、万葉集の
        「春すぎて 夏來にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」
        でお馴染みですね。
        ちなみに香具山は奈良盆地に実在します。すごく低い山です。笑

 

「奈良」の語源をご存知でしょうか?

平坦な土地や平らな場所を「なら」と言います。
農作業でも「土地をならす」とか使いますよね?

 

この「なら(す)」から「奈良」となったという説が有力です。
他にも「那羅」「平城」「寧楽」と表記して「なら」読むこともありました。

 

しかし1300年と言ってもなんか昔すぎてピンとこないですよね(汗)

 

我々が織田信長の生きた戦国時代を空想すると約400年前といえますが、
その織田信長が400年前を空想すると鎌倉幕府や源頼朝の時代で、
さらに源頼朝が400年前を空想すると平城京の時代になります。笑


つまり、それほど大昔です。笑笑


つまり1300年といえば、
鶴も寿命が300年足りません。笑笑笑


いつもは清元を「古典、古典」と称しているわけですけれど、
清元の歴史も「たかだか200年しか」ないことになります。

 

とても複雑な気持ちです。笑


 

とにかく今年いっぱいは奈良県全体でお祭り騒ぎ!

僕も機会を見つけて遊びに行きたいと思っています。


 

清元 國惠太夫

日本語4「十八番」

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こんにちは。くにえです。

 

皆さん、いきなりですがカラオケは好きですか?(笑)

僕は大好きなのですが、最近なかなか行くことができず、残念です。


上手に歌える曲を、よく「十八番」といいます。
「じゅうはちばん」と読んだり「おはこ」と読んだり。

 

この言葉のルーツ、ご存知でしょうか?

 

阿弥陀如来が仏になる修行の際に立てた「48の願(がん)」の18番目に「念仏往生の願(念仏を唱える生けとし生けるものすべてを救う)」というものがあり、阿弥陀如来がこの願を他の仏より得意としたためという説があります。

 

実はこの言葉、歌舞伎もルーツに関係してるんです。

 

「歌舞伎十八番」という言葉はご存知でしょうか?

 

助六(すけろく) 矢の根(やのね) 関羽(かんう) 不動(ふどう) 象引(ぞうひき) 毛抜(けぬき)

外郎売(ういろううり) 暫(しばらく) 七つ面(ななつめん) 解脱(げだつ) 嫐(うわなり)

蛇柳(じゃやなぎ) 鳴神(なるかみ) 鎌髭(かまひげ) 景清(かげきよ) 不破(ふわ)

押戻(おしもどし) 勧進帳(かんじんちょう)

 

この18演目のことを指します。

 

いずれも市川宗家(市川團十郎)の誇る荒事(あらごと。超人的な力をもつ正義のヒーローを演じること。)です。
また、この18演目の台本を家宝とし、箱に大切に保管していたことから「十八番(おはこ)」と読むようになりました。

つまり誇る・得意とするものを「十八番」「おはこ」というようになったという説です。


ここからは自論ですが、阿弥陀如来の18番目の願を最も得意にしていたということで、市川宗家もその数に演目を合わせて発表したのではないのでしょうか?

結果、それが世間で大評判となり、言葉が浸透した・・・。

 

要するに語源は「18番目の願」から、浸透は「歌舞伎」から。

どちらも「十八番」の使われるルーツには変わりないですよね(笑)


 

追伸:
「文化は古典から。入り口は『やのくら音楽会』から。」のやのくら音楽会も、宜しくお願いします。笑
詳細は右側のの鳥居が描かれている画像をクリック!

 

 

清元 國惠太夫


福よ来い!

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こんにちは。くにえです。

 

正月三が日が、ダラダラしていたら早くも過ぎ、
仕事モードに切り替え困難な私です(笑)

ついでに餅と御節で太りぎみです(笑笑)

 

我が家では、正月2日に門前仲町の深川不動尊にお参りをするのが例年の行事となっています。

 

外出してそれぞれの家の門松や松飾りを見ますと「正月だな~」という気分になりますね。

色々な装飾で、その家はもちろん、通り掛かる人々にも福を与えてくれる気がします。

 

古来の日本人は樹木や木の枝に神が宿ると考えていまして、
その枝を家の入り口に神の依り代として置き、福を招いていたことが門松のルーツなんだそうです。

 

その地域によって様々な形があるようですが、若松と竹を水引などで蝶結びに縛り、
一対に飾る風習は室町時代から形を変えて現在に至ります。
(平安時代にも、新年には松を家に持ち帰っていたらしいです。)

 

時代背景と共に形は順応してきましたが、精神は変わらないんですね!

 

 

 ご報告   第7回やのくら音楽会のチラシが完成いたしました!

やのくら音楽会のチラシ

皆様、是非遊びにいらして下さいね!!!

チケットのお申し込みはチラシ記載の連絡先ほか、

いつもどおりmail.gifにメールしていただいてもOKです。


 

清元 國惠太夫

賀正

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皆様、あけましておめでとうございます。

 

本年も宜しくお願い申し上げます。

 

今年の干支は「寅」ですね。

ちなみに私の両親共に寅年なんです。今年は年男&年女なんですね~。

何回目なんでしょうね?!

この辺で止めときませんと怒られるので(笑)

 

さて、来たる2月7日(日)に第7回やのくら音楽会を開催させていただきます。

今回は「神々の国 ニッポン」というテーマでお送りいたします。

近々、チラシと詳細をアップさせていただきます!

 

最後に、今年も皆様のよい年でありますように願っております。

 

清元 國惠太夫