Sou-Zou工房四季、やのくら音楽会とは

こんにちは。くにえです。

前回のエントリで少し触れましたが、私はSou-Zou工房四季という団体に所属しております。
団体とはいってもメンバーは二人なのですが・・・(汗)

Sou-Zou工房四季は、本来歌舞伎の伴奏である浄瑠璃と三味線を、もっと身近に楽しんでいただこうと企図して始めた、清元延美雪(のぶみゆき)氏と清元國惠太夫によるユニットのことです。

「清元浄瑠璃」は歌舞伎浄瑠璃の中でも軽快さに定評があり、節回しや唄を気軽に楽しめるものとして江戸時代に愛好された音楽なのですが、現代ではそのよさも伝わらないばかりか、邦楽(伝統芸能)自体の世間的な浸透度が低くなっている状況です。

それは演奏家として日々活動するなかで頻繁に感じることだけに、とても残念に思います。

ただその状況は、我々演奏家のアプローチにも良くしていける部分があるはずで、本業の傍ら、少しでも皆様の耳に邦楽の面白さを伝えることができたら、と考えることがしばしばありました。

そこで、2007年にユニットとして活動を開始したというわけです。

伝統芸能というと「知る機会がない」、「どこで接することが出来るかわからない」、「敷居が高そう」など、色々な問題があると思います。そこでSou-Zou工房四季では、皆様に歌舞伎公演においでいただかなくとも(笑)「清元浄瑠璃」をお聞かせできるよう、年に3~4回「やのくら音楽会」というライブ形式のイベントを開催しております。

ありがたいことに、これまでのやのくら音楽会は毎回盛況のうちに終えることができておりまして、大変やりがいを感じています。

「Sou-Zou」とは演奏家と皆様が一体となって"想像"し"創造"してゆきたいという思いを込めて命名しているもので、足を運んでいただいた方々が日本の伝統のを肌で感じ、新たな「なにか」を見つけてくださっているとしたら、これ以上嬉しいことはありません。

次回は10月4日(日)。14時~と17時~の2回公演を、東京四谷は荒木町の燕座にて開催します。チケットのお問合せはまでどうぞ。

みなさまにお会いできるのを楽しみにしています!

清元 國惠太夫

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