2009年9月アーカイブ

こんにちは。くにえです。

今日は清元の稽古について触れたいと思います。

ピアノや書道、ベリーダンス、ヨガなど、習い事には必ず先生と生徒という関係がありますよね? 清元も同じで師匠と弟子の関係があります。

清元では師匠が三味線を弾いて(三味線を弾く方が他にいらっしゃる場合もあります)それに唄をつけて1対1で稽古をします。

分かりやすく言いますと、生の演奏でカラオケを歌うといった具合でしょうか(笑)

清元の曲は平均で20~30分くらいのものが多く、通してやることはせずに、少しずつ進む稽古を付けていただきます。教えていただいた箇所を家に帰って次回の稽古までに復習し、そして次回の稽古でまた進む、といった様に1曲(一段)を完成させてゆくのです。

僕の場合も、唄本を作りまして、音源を聴いて、自分の机で声を出しながら1~2時間稽古をしています。(少ないと思われるかもしれませんが、集中力の著しく欠如した僕には限界です(爆))

大変根気の要ることです(汗)

この世界はとても華やかに感じられると思います。しかしその裏ではこのような日々の積み重ねがあり、かつての名人の方々も、こういった修行を積み重ねて至ってらっしゃるわけです。

ヒトが命を掛けて芸を洗練させてゆき、お客様はその磨かれたヒトから繰り出される芸で感動する。

いや~、芸能とはまさに娯楽の極みですよね!

僕ももっともっと精進して一端の太夫になりたいと思います。

清元 國惠太夫

清元について その1

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こんにちは。くにえです。


最近外はすっかり涼しくなってきましたね。お風邪など、体調管理は大丈夫でしょうか?
インフルエンザも流行ってますし、帰宅したら手洗いとウガイをきっちりと!


といいつつ、実は私が不調気味です(汗)


ところで...

 

皆様は「清元」というものをご存知でしょうか?
恐らく私を通して知るまで、名前すら聞いたことがないという方が多いでしょう(泣)

いいんですよ。実際私の友人のほとんどが知りませんでしたから(大泣)

 

「清元」とは、江戸時代後期(1814年)に浄瑠璃音楽として派生しました。創始者は初代・清元延寿太夫です。浄瑠璃系では一番新しいものなんです。

 

「浄瑠璃(じょうるり)」。

 

この単語は日本の古典音楽に欠かせないものです。

日本古典音楽の声楽は、大きく「語りもの」「唄いもの」の二種類に分類され、浄瑠璃は「語りもの」に属します。

 

「唄いもの」は歌詞よりも全体の音楽性を優先する傾向を持つことに対し、「語りもの」は本来、歌詞の意味内容を伝達することに重点をおき、旋律やリズムの変化をつける傾向にあります。


簡単に表現しますと、

  「唄いもの」=ポップス(リズミカル)
  「語りもの」=ジャズ (ルーズ)

といったところでしょうか。

 

しかし時代や派生によってお互いの要素を取り入れている部分もあり、とても曖昧でもあります。
因みに「國惠太夫」の「太夫」は浄瑠璃の唄い手のことを指すんですよ。


大まかに清元を説明しますとこんな感じです。ただ、あくまでも清元は音楽なので、言葉で表すより耳で聞いて、目で見て、肌で感じていただくのが最もよいと思います。

 

清元については、これから何度か説明して行きたいと思います。


清元 國惠太夫

こんにちは。くにえです。


皆さま!

突然ですが、急遽Sou-Zou工房四季でワークショップを開催することになりました。

「語ってみよう! 弾いてみよう!」をテーマに、清元節の浄瑠璃や三味線を体験してみませんか? 実際に自分でやってみると、なかなか上手くいかない難しさや、その難しさの先にある出来たときの喜びや充実感が分かっていただけると思います。是非是非、皆さまにご応募いただきたいと思います。参加ご希望やご質問等、お気軽にメールをお送りください。

清元 國惠太夫

「語ってみよう! 弾いてみよう!」

2009年9月23日(祝)
会場 : 京橋 (銀座線京橋駅・都営浅草線宝町駅より徒歩2分)
※参加者の方へは、9/22に会場場所など詳細を追ってご連絡致します。

邦楽ワークショップ Presented By Sou-Zou工房四季

♪クラス
①三味線Ⅰ 10:00-11:30 (定員 5名)
②浄瑠璃   12:00-13:30 (定員 15名)
③三味線Ⅱ 14:00-15:30 (定員 5名)

♪対象年齢: 中学生以上 (※小学生以下は、ご相談ください。)
♪受講料(楽器・テキスト代含む): 1コマ 1,000円 / 2コマ 1,800円
♪講師: 清元國惠太夫/清元延美雪
♪練習曲: 三社祭/玉兎
♪お問い合わせ・お申し込みは mail.gif  まで。

こんにちは。くにえです。

皆様にカジュアルな邦楽をお届けするための「やのくら音楽会」ですが、折角なので色々な試みをしています。そのひとつに、新たな「清元」の新作を作っていることが挙げられます。

「えっ、古典なのに勝手に作っちゃっていいの?」と思われるかもしれませんが、実は代々の清元の作品も、流行や時事といった一過性のあるものをふんだんに取り入れ、その作品ができた時代をうかがい知ることのできるものが多く、古典を聴くことの楽しみの1つでもあるのです。

とはいえ、そんないっちょ前なものを作るほど芸が立っているわけでもありませんので、最初は皆様にお楽しみいただき、感謝を伝える作品にしました。それが「酔姿奴感謝~白雪國兵衛~」という新作です。

この曲は、我々の演奏のおぼつかなさを酔った奴「白(延美)雪國(惠太夫)兵衛」になぞらえ、酔ったオヤジギャグのように洒落や節回しを使いながら感謝までしてしまうという、なんとも都合のいい曲です(笑)。

第1回のやのくら音楽会で初演してから、毎回必ずと言っていいほど上演しているのですが、皆様にもこの曲を気に入って下さっているようで、「シラクニユキベエ良いね!」とか「シラフジクニベエ面白いね!」といったような感想をいただきます。

・・・「白雪國兵衛」ですからね!(笑)

まあ少しづつ覚えていただければ御の字だと思っていたら、なんと今年、国立大劇場にて舞踊付きの舞台まで実現してしまいました。皆様のお声があって実現したことなのです。本当に、心から感謝しております。

歌詞と動画も掲載しておきますので、まだやのくら音楽会にいらしたことがない方も、どうぞお聞きください。

清元 國惠太夫





酔姿奴感謝 ~白雪國兵衛~(よいすがたやっこのあいきょう ~しらゆきくにべえ~)
(作詞:川青二八 作曲:清元延美雪)

アレに見えるは赤鬼か 酒にのせられ魅(み)せられて 浮いた心に身をまかせ
酔った奴(やっこ)の上機嫌 瓢箪(ふくべ)下げたる白雪國兵衛

「いやあ ありがてぇありがてぇ 皆々様にご贔屓(ひいき)をあずかり この國(くに)、幸せ者でござりやす」

ちょうちん片手に千鳥足(ちどりあし) 右にふらふら 左にあぶねぇー 
弾いて焦(じ)らしてよろめいて 歩く姿もご愛嬌

「ハハー 良い銚子(ちょうし) されば酒にて 囃(はや)そうか」

「オラが酒人(しゅじん)は 武州阿部家(ぶしゅうあべけ)の御家来(ごけらい)(しゅ)うで 深いな酒(さけ)の優男 渡り酒(しゅ)う間(げん)この國が

殿さの使いに酒走(さけばし)り 村の酒(さか)ての茶屋の前 色白娘(いろじろむすめ)の熱燗に オラがお胸がどぶろくと 酒々(ささ)ぐ想いも酒酣(さけたけなわ)

先は急げど心はあとへ 眉に唾つけ髷直(まげなお)し はやる心と震え足
いざと駆け込む國兵衛が

利根の水面(みなも)に色さえも 流す心と碧(あお)き空 渡り鳥ときぬぎぬの すそ潔(いさぎよ)し榛名富士
(はかな)き泡と消えにける

「おっと もうこんな刻限(こくげん)か 皆々様に またお会いする日を楽しみに」

帯に手を掛け きゅっと締めて 繰り出す足は 酔い六方(ろっぽう)

「はや おさらばー」

月にゆられて行きにけり
こんにちは。くにえです。

前回のエントリで少し触れましたが、私はSou-Zou工房四季という団体に所属しております。
団体とはいってもメンバーは二人なのですが・・・(汗)

Sou-Zou工房四季は、本来歌舞伎の伴奏である浄瑠璃と三味線を、もっと身近に楽しんでいただこうと企図して始めた、清元延美雪(のぶみゆき)氏と清元國惠太夫によるユニットのことです。

「清元浄瑠璃」は歌舞伎浄瑠璃の中でも軽快さに定評があり、節回しや唄を気軽に楽しめるものとして江戸時代に愛好された音楽なのですが、現代ではそのよさも伝わらないばかりか、邦楽(伝統芸能)自体の世間的な浸透度が低くなっている状況です。

それは演奏家として日々活動するなかで頻繁に感じることだけに、とても残念に思います。

ただその状況は、我々演奏家のアプローチにも良くしていける部分があるはずで、本業の傍ら、少しでも皆様の耳に邦楽の面白さを伝えることができたら、と考えることがしばしばありました。

そこで、2007年にユニットとして活動を開始したというわけです。

伝統芸能というと「知る機会がない」、「どこで接することが出来るかわからない」、「敷居が高そう」など、色々な問題があると思います。そこでSou-Zou工房四季では、皆様に歌舞伎公演においでいただかなくとも(笑)「清元浄瑠璃」をお聞かせできるよう、年に3~4回「やのくら音楽会」というライブ形式のイベントを開催しております。

ありがたいことに、これまでのやのくら音楽会は毎回盛況のうちに終えることができておりまして、大変やりがいを感じています。

「Sou-Zou」とは演奏家と皆様が一体となって"想像"し"創造"してゆきたいという思いを込めて命名しているもので、足を運んでいただいた方々が日本の伝統のを肌で感じ、新たな「なにか」を見つけてくださっているとしたら、これ以上嬉しいことはありません。

次回は10月4日(日)。14時~と17時~の2回公演を、東京四谷は荒木町の燕座にて開催します。チケットのお問合せはまでどうぞ。

みなさまにお会いできるのを楽しみにしています!

清元 國惠太夫

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清元國惠太夫とは

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清元國惠太夫(キヨモト クニエダユウ)でございます。
この度は当ブログへお越し下さり、誠にありがとうございます。
 
初回ということで、今回は私の略歴に触れたいと思います。
 

私は昭和56年生まれ。3歳の時から舞踊を父である花柳知蔵に師事していたのですが、15歳のときに清元菊輔師匠を師事して「清元」に入門しました。
 
最初は三味線弾きを志望していたのですが、三味線の手が覚えられないので唄に転向。いやいや、唄が楽しかったからですよ・・・。初っ端から波乱万丈です(汗)
 
5年後の20歳のとき國惠太夫の名を戴いてからは、「市川海老蔵襲名公演」「中村勘三郎襲名公演」を始めとする、様々な公演、舞台、テレビ、ラジオに出演させていただいております。
 
國惠太夫という名前は清元菊輔師匠が私にくださった名前で、「國」は師匠のお父上でおられた清元寿國太夫師から、「惠」は私の中性的な資質を表現してくださったものです(笑)。

いかにも重々しい字体ですが、逆に言いますと、せめて名前だけでも重々しくなくては・・・なんて(笑2)
 
最近では、とある高校の部活で清元を教えたりもしているのですが、なんと生徒全員が平成生まれ! みんな超元気!!!

当然といえば当然なのですが、実際交流する機会があると、やはり昭和と平成のギャップとフレッシュ感を怒涛に感じる今日この頃です(汗)。
 
まだまだ若いと思っていたのですが、すっかりショックを受けました。
 
とはいっても、まだまだ自分にはできることがある!ということで、三味線弾きの清元延美雪さんと組み、「Sou-Zou工房四季」というユニット活動の副代表も務めております。
 
「Sou-Zou工房四季」ではカジュアルに古典邦楽を楽しんでもらうために「やのくら音楽会」を年に数回開催、おとな・こどものためのワークショップ(現在計画中)など、忙しい毎日を送っています。

ここに来てくださったのも、何かのご縁。今後とも宜しくお願い申し上げます。

2009.9.6
清元 國惠太夫